ここがすごいよ!サツマイモ!

427d4cefa012d01cff910416891d9e5d_s食欲の秋と申しますが、この時期は海にも山にも美味しいものがたくさん出てきます。 それに合わせて各料理屋や旅館などでも旬の食材をふんだんに使った料理の宣伝がなされていますね。いやはや、行きたいところではありますが…やはり少し筆者には敷居が高い感じですね。

さてさて、何も高級な物に縛られなくとも今の時期は普通に美味しいものもあるわけで、そろそろ寒さが近づき食べたくなってくるのは「焼き芋」なんかじゃないでしょうか? 最近ではスーパーやコンビニでも置いてあり、移動して売ってる方が少ないんじゃないのかなぁなんて思っていますが。

焼き芋につかわれる芋は皆さんご存知「サツマイモ」。繁殖力が高く、痩せ地であっても比較的成長する為に初心にも簡単に育てられるほか、その能力を生かし、飢饉などの対策としても用いられ「救荒作物」として人々を救ってきた面があります また、サツマイモも花を咲かせる事があり、花の形状はアサガオによく似ているとのことですが、開花するための条件が熱帯や亜熱帯地方の様な暖かい所になる為、沖縄以外の場所ですと環境を整えてあげないと咲きづらいとか…

焼き芋…もといサツマイモには食物繊維が豊富に含まれており、サツマイモ一本(200g)と同じ食物繊維を他の物で摂ろうとする場合、同じ芋のジャガイモだと約8個(計400g)、キャベツだと葉4枚分(計400g)、ピーマンだと7個半(計300g)が必要であり、いかに食物繊維が含まれているのかが分かります。 食物繊維には知っての通り、便通を良くして腸内の環境をきれいに整えてくれる作用があります。そして、腸内の善玉菌の数も増やす作用がある為に特に便秘の方には効果的な成分だと言えます。

また、サツマイモはイモ類の中でも特に多くのビタミンCが入っております。 ビタミンCには皮膚や粘膜の健康維持を助け抗酸化作用を持つ栄養です。 肌のシミを予防してハリを持たせる等の美容効果を持つほかに免疫力を高めたりストレスに対して強くなる効果を持っており、また、鉄分の吸収を助けてくれるため、貧血の予防などにもビタミンCは効果的です。 ちなみに、本来ビタミンCは熱に弱いのですが、焼き芋の場合は熱を加えてもサツマイモに含まれるデンプンの効果によりビタミンCが壊れづらくなっているので加熱しても安心してビタミンCを取れます。

そしてまた、サツマイモに含まれる成分にヤラピンと言う物があります。サツマイモを切った際に切り口の皮よりちょっと下くらいの位置から白い液体が出るのですが、それがヤラピンです。このヤラピン、腸の蠕動運動を助けるためサツマイモの持つ食物繊維の効果を助けてくれる力を持ちます。 また、焼き芋を食べた時に気になるオナラ…これを予防するのにもこのヤラピンが効果的とか何とかで、焼き芋を食べる際にはぜひとも皮ごと食べていただく方が良いでしょう。

また、ジャガイモの芽は取ってしまわないと毒になりますが、サツマイモの芽は特に毒が入っていないので芽が出ても食べる事が出来ます。 ただし、あまり芽が大きくなりすぎるとそちらの方に栄養分が渡ってしまい、サツマイモがシワシワになってしまって美味しくなくあるので、早めに食べてあげましょう。

今から寒くなるにつれて焼き芋のシーズンとなってきます。石を使って焼く石焼き芋は定番だとして、廃棄物処理法や住宅の過密化により少なくなった、落ち葉焚きでの焼き芋…さらに壺を使って焼く「つぼ焼き芋」など焼き方はいろいろです。みなさんも旬の季節の焼き芋はいかがでしょうか?