何処からくる…次は何処から…!陰に潜む毛虫の脅威
筆者は虫が大嫌いです。あえて二度言います「大・嫌・い・で・す」。
小さい頃はカブトムシとかクワガタとか好きでしたけれども、大人になるにつれてダメになってきました。毛虫とか芋虫系はもっとダメです。全力を持って粉砕します。
でもって、あったかくなり始めるこの季節からが奴らの本番じゃないですか。
草地ごと焼き払いたくなってきますよ、本当に。ナパームでも火炎放射器でも可!
ふぅ…さて、この季節になると草葉の陰に潜んでにょきにょきと現れるのが虫…しかし、唯の虫ならばぺぺっと払ってしまえばお終いですが、この時期に実に多いのが「毛虫」になります。芋虫ですら気持ち悪のに、なんで毛が生えてるんだよ!嫌がらせか!?と言いたくなります。
ちなみに、毛虫の時期は4月~10月位と暖かい季節を通して多く、まさに今から夏にかけてが毛虫フィーバーな時期になるわけです。
「毛虫」と言うと毒々しい色や毛を想像する方も多いと思いますが、確かにそういった種類も実際はいます。が、見た目地味で毛もないのに、触ると毛があって刺してくる種類もいっぱいいますし、「どう見ても毛虫だから毒があるだろ!」と思うのに限って毒が全くなっかったりします
さてさて、そんな毛虫ですが「毛」なのにどうやって「刺す」のか?あからさまに毛が短い物ならともかく、たまに見るモフッとした毛だと刺さる要素が無いようにも見えますが…
この毛虫の毛には2タイプがありまして、短く触るとチクリと刺す「毒棘」と、抜けてからが本番の「毒針毛」があります。
「毒棘」は、書いて字の如く毒の棘であり、毛虫の身体に生える硬質な毛です。短くても見える程度の物もあれば、非常に見づらい程に短い物もあります。なので指ではじこうと思ったらこのタイプの毛虫だった!と言った風に刺されることもあるそうです。ちなみに刺した後に毛が抜けると言う事はない種類だそうです。
そして、もう一つのタイプ「毒針毛」。あのふさふさとした毛が毒を…と思ったら違い、ふさふさな毛に隠れて存在する、わずか大きさ0.1mm程度の小さな無数の毛が毒針の正体であり、この針に触れたり刺さったりする事により症状が出るようです。
しかもこの小さな針は、風が吹いただけでも舞うほど軽い為に、毛虫が死んだ後でも毒針だけが飛ぶこともよくあるそうで、しかも一匹の毛虫が数十~数百万本の毒毛を持っているとされています。
「毒棘」タイプを持つ毛虫としてはイラガやマダラガの種類があげられ、「毒針毛」タイプの毛虫はドクガ、カレハガ、ヒトリガの種類に持つ物が多くいます。
さて、もしも毛虫の毛を触ってしまったらどうすればよいのか?
毛虫の持つ毒から引き起こされる症状は、その殆どがアレルギー性の物になります。
毒棘のような種類の物であれば、刺された箇所に毒毛が残る事はありませんが、毒針毛の場合は先の通り、毛が小さく軽いために皮膚の上に刺さった状態で残っている事があります。
そのままの状態で触れたりこすったりをすると、より患部が広がってしまったり他の場所も痒くなったりしますので、先ずは毒毛を排除する作業をしなければなりません。
ガムテープ、もしくはセロハンでも良いでしょう。それらの粘着性を使い、患部の毒毛を排除してあげてから流水等で洗ってあげて冷やしてあげる事である程度痒みは抑えられます。
しかし、そのまま放置しておくと後々に大変になる事もあるので、その後は早めに皮膚科などで治療を受けましょう。
温かくなって過ごしやすく、特に暑くなると肌が出やすい時期になります。となると、必然的に被害にあう可能性も高くなる訳で、より注意が必要になります。
快適な季節を過ごす為にも、奴らに注意をしていきましょう!