暖かくなってきたら要注意!毎年ニュースにもなってる食中毒

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この時期位から急激に患者数が加速してくるのが「食中毒」。気温、湿度が細菌などの繁殖にうってつけの環境になってきている訳ですね。

 

さて、この時期に多い食中毒ですが、その種類は「細菌毒によるもの」「細菌その物によるもの」寄生虫によるもの」「自然毒によるもの」等に分けられます。

「細菌毒によるもの」は細菌が発生させる毒素から発症する食中毒であり、「細菌その物によるもの」は細菌が増殖する事によって起こる食中毒です。

同じように思えて実は違うこの二つ…例えば食中毒菌に感染している食べ物があるとします。それに加熱処理を行い殺菌して食べた場合、細菌が増える事によって発症するような食中毒は防げます。

しかし、菌毒による食中毒はこれで完全には防げません。なぜなら、殺菌しても菌が作った毒が耐熱性を持っていれば、毒は食べ物に残っており、そこから食中毒が発生するからです。

これが「細菌その物」「細菌毒によるもの」との決定的な違いになります。

 

寄生虫によるもの」はその通り、魚介類を食べた時に中に潜伏していた寄生虫も一緒に食べてしまい起こる物です。腹痛、下痢などの症状を有しますが時間経過でよくなる物がほとんどです。

「自然毒によるもの」はこの中ではコンセプトが一番異なり、これは口にした生物や植物が直接持っている毒素に反応して起こるものです。わかりやすい例ではフグ毒なんかがそれにあたります。これに関しては、原因が目に見えている訳ですので慢心せずに気を付ければ他の物よりも回避がしやすい物です。

この時期に多い「細菌毒」「細菌性」「寄生虫」の食中毒はこのような物になります。

 

「細菌によるもの」

【サルモネラ菌】動物の内臓や河川、下水などに潜んでいる。割と少量の菌数からでも発症してしまう。ハエなどの動物が運んできたりする事もある。

【腸炎ビブリオ】主に海の近くに潜んでおり、必然と魚介類に多いついている。菌の増殖速度が非常に早くいのが特徴。真水の中では増殖できない。

【カンピロバクター】動物の腸内に潜んでいるのがほとんどであり、食肉処理の段階で肉に汚染が広がり市場生肉にも感染している。食中毒発症にはわずか100個前後という。

 

「細菌毒によるもの」

【黄色ブドウ球菌】自然界のあらゆる場所に存在する細菌。ブドウの房のように連結している所から命名。生成する毒素「エンテロトキシン」は耐熱性を持つ毒素。

【ボツリヌス菌】土壌や川、湖などの泥砂中に存在している細菌。毒を発生させる条件が「酸素濃度の低下」と言う物。毒の殺傷能力は自然界の中でも最上位に食い込むほど。

 

寄生虫によるもの」

【アニサキス】魚介類に寄生する寄生虫の一つ。アニサキス症の原因。腹痛、嘔吐、下痢などを表すがアニサキスによるアレルギーが原因となっている。多くは数日で解消する。

【クドア・セプテンプンクタータ】一部の魚介類…主にヒラメに多く寄生している寄生生物。下痢や嘔吐がある物の、症状は比較的軽く回復も早いそう。

 

せっかくの休みだったりする日に食虫毒に当たってどこいにも行けなかった!と、なるととても悲しくなります。休んで治ればよいのですが、最悪入院とか言うとホントにシャレになりません。