知らない間にやっているかも…寝ている間の歯ぎしり

f:id:pegasasu-0120:20180525092753j:plain

睡眠中…人は自分がどういう状態になっているか分かりません。睡眠が浅ければ刺激を受けて反応する場合もありますが、睡眠が深いと「叩いても」「描いても」「ひっくり返しても」全然起きたりしません。

やられて分からないと言う事は、逆を言えば睡眠時の無意識下に自分が「やっている事」も分からないと言う事です。

その代表的なのが「いびき」。寝ている人は全く分からず、あとで聞いて分かると言いう。

他にも寝言寝相なんかはよく聞きますよね。本日はそんな中から「歯ぎしり」についてのお話です。

 

歯ぎしりは知っての通り、夜寝ている時に上下の歯をかみ合わせてギリギリする事で、結構な音が出るようです。ちゃんとした名前を「ブラキシズム」と言い、その他にも「咬合神経症」という場合もあるようですね。睡眠時の無意識下の内に行われるのは皆さんも知っているかと思いますが、中には覚醒時にも無意識で行う場合もあるらしいですね。

歯ぎしりは歯をかみ合わせてギリギリやるだけ…と思われる方もいると思いますが、その性質上、歯や顎にかかる負担はかなり大きなもので「知覚過敏」「顎関節症」「歯周病」の原因となる他、最悪だと「歯の亀裂」や「歯が折れる」等もあるそうです。

また、これらの症状を引きおこす歯ぎしりにはそれぞれ種類があります。

 

【グライディング】

上下の歯を強くかみ合わせたうえで臼のすり潰し作業のようにすり合わせる動作。最も多い歯ぎしりの症状の一つで、歯ぎしりと言った場合は大体これを指すほど。

強いかみ合わせに加えて左右前後の歯の運動がおこる為、歯の上面の急激なすり減りや欠け、歯ぐきのぐらつきなどが起こりやすくなる。

 

【クレンチング】

上下の歯を強く噛合わせる動作。上記のグライディングの動かないバージョン。こちらは覚醒時の無意識に行う事が多く特に音も無いために歯ぎしりでは無いと思われる方も多いのですが、れっきとした歯ぎしりの一種になります。

瞬間的に急激な圧力が加わる為に歯欠けや歯折れがあるそうです。

 

【タッピング】

上記二つに比べるとあまりない種類の歯ぎしり。上下の歯を連続して打ち合わせる動作を繰り返す。急激な圧力が加わる訳では無いので、上記二つに比べると比較的安全なように見えて、歯は大丈夫でも舌や口の中を噛むと大変な事になる。

 

この三種類は特に多い物でありますが、歯ぎしりを行う人たちでは大体が一種類ではなく二種類、三種類の歯ぎしりをランダムに行う場合が多いみたいですね。

先の通り、歯ぎしりは歯に強い負担がかかっている状態なので歯に対してのダメージは大きく周囲にも迷惑がかかる訳ですので治せるなら治したい所…

歯ぎしりをする方の多くはその内面に「ストレス」「疲労」等を抱えている人や、日常的に「アルコール」「煙草」を摂取する方が多く、前者ならそれらを取り除けるような何らかの解決策を図り、後者なら控えてあげる事によって解決するでしょう。

この他にも「噛み合わせ」なども原因となる所があり、生まれついての噛み合わせの他にも「歯の詰め物」「抜歯した後」「かぶせた歯の高さ」等も噛み合わせの原因となる為、心当たりがある場合はそれらを解消することで解決するケースも多くあります。