あっさり淡白、でも身はしっかり!この時期においしい「カレイ」と「ヒラメ」

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もう過ぎちゃいましたが2月3日は節分と言う事で、皆さんのお宅では無事にを追い払うことが出来ましたでしょうか?

季節の変わり目に訪れる「邪気」を追い払おうと言う事で始まったのが節分の始まりで、いわば簡単な 「悪霊払い」の儀式になります。

なので、節分=鬼だと思う人が大半ですが…地域によっては全然違う妖怪がやってくると言う場所もあるみたいで興味深い所であります。

「付喪神」 「百鬼夜行」「一本足」なんて物もあれば「銭貸し」なんてのが来ると言う地域もあるみたいですね。

 

さて、この寒い時期に薄暗い夜闇の底からやってくるのは何も鬼などの妖怪だけではありません。日中は隠れ潜み、闇が訪れると動き出すそれらは…この時期に美味しい 「ヒラメ」「カレイ」になります。

どちらも冬になると旬になる魚なのですが、大体2月くらいになってくると産卵とかその他諸々の関係で海の深い所から浅瀬までやってくるんだとか。

日本ではカレイとヒラメの区別として「左ヒラメの右カレイ」と言いますが、割と突然変異で左でもカレイだったり、右なのにヒラメだったりすることがあるそうです。

まぁ、どちらも同じ種類の魚なので大きく気にしない人の方が多いでしょうが…どうしても見極めたい場合は「口」の部分を見てもらうと分かると言う。

ヒラメは肉食魚の部類に入り、小魚を狙って食べる為に体型の割に口が大きく、見て分かる程に歯がとがって大きい。

対してカレイも肉食ではあるが、ゴカイ類を食べる為に対して口が大きくなく、歯も細かく小さい物となっています。

 

カレイもヒラメも、どちらも非常に低脂質でありあっさり食べられるお魚です。

どちらもコラーゲンを豊富に含んでおり、特にお寿司や刺身、酒のおつまみなどで知られるエンガワ部分に豊富に含まれております。

コラーゲンには肌の張りを保たせてくれるために美肌を保つための栄養素として言われているのはご存知の通り、他にも関節にて緩衝材の役割を果たす「軟骨」の主成分となり、軟骨のすり減りに効果があるのではとされています。

また、骨はコラーゲンとカルシウム、ミネラルのバランスで成り立っており、コラーゲンが不足するとカルシウムやミネラルが骨から離れて骨粗鬆症の原因になると言われており、コラーゲンは骨の健康を保つのにも重要であると思われます。

 

カレイもヒラメも昔から日本人の食卓では非常に定番な魚であり、カレイは煮付けや焼き物として…ヒラメもフライやムニエルと言った感じに調理され、新鮮な物であれば両者とも刺身や寿司として提供されております。

 

食べやすく、低脂質でコラーゲンを含んでおり、とても優秀なお魚なのですが…それでも注意したいことがあったりします。

カレイには子持ち(卵持ち)の物がありますが、この卵の部位でアレルギーを起こす人がいるそうです(魚卵アレルギー)。

自分の体質を知っている人であれば避けると思われますが、もし、卵を食べて身体に不調を感じた場合は食事を中止するようにしましょう。

また、ヒラメには特有の寄生虫が付いている場合があります。

この寄生虫をクドアと呼びヒラメを刺し身や寿司などで生食を行うと食中毒を引き起こすものとされております

クドアによる食中毒は、他人に感染すること無く大体1日で治る物が多く…下痢や嘔吐と言った症状も、同じ食中毒であるノロウイルスなどと比較しても遥かに小さい物だと言いますが、他の魚で起こる食中毒(寄生虫)と比べると非常に小さく肉眼で見るのは不可能である為に、食べて引き起こしてからじゃないと分からないという厄介な所があります。

 

普段見慣れて食べているヒラメやカレイにもこういった注意があるのですね。

ちなみにクドアは生食でなければ感染することは無く、冷凍や加熱処理されるとほぼ死滅するのだとか。