最近は色んなものを投げるんだな~…各地で違う、豆まきの種類

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二月初めのこの時期…日本各地で行われる大規模な厄払いの儀式、その名も「節分」

鬼は外!福は内!のアレですね。豆を握って全力で投げぶつける。

日本の英雄譚の中で、西洋における竜と同じような位置づけで鬼が登場する訳ですが…そんな鬼を豆で追い払えと…?

豆で鬼を倒せるかどうか心配な方には、アメリカ製の優秀な暴徒鎮圧用兵器である「ビーンバッグ(豆袋)弾」がありますので、そちらを使うと良いでしょう。

 

さてさて、皆さんご存知の節分。なんで豆を投げるのかと言いますと、その昔のこと…京都に鬼が現れ暴れた時期があり、その際に毘沙門天様から「鬼の目に向かって豆を投げよ」とのお告げを頂き、それによって無事鬼を退治できたとの逸話から鬼に豆を投げる風習が生まれたのだとか。そして、鬼を払ったという逸話から豆には「魔滅」の意味があり魔(悪いモノ)を払ってくれる効果が有ると言いう風になったとな。

 

さて、この豆まきなのですが筆者の地域では幼い頃より「落花生」を投げるのが普通だったので、あんまり気にしたことが無かったのですが…何やら地域によっては「大豆」の事もあるんですね。よくよく考えれば、この時期の豆まきのCMだと大豆投げてますもんね~

この辺は東北か関西かによって豆の種類が変わっているらしく東北地方では「落花生」が多く、対して関西地方では「大豆」が多いみたいですね。

 

この違いは、鬼は外福は内をやる際に豆を屋外へと投げるのですが、東北地方の2月と言うのは丁度、気候的に雪などが降りやすい時期であり、地面もろもろぬかるんでいる場合が非常に多くなっております。

その後に投げた豆を食べるという観点から見ると、不衛生になりがちです。

なので、東北地方ではある程度汚れた後でも普通に食べられるように殻付きの落花生を投げる風習になったんだとか(諸説あります)。

大豆を投げる地域では逆に外に投げた大豆は食べずに放っておく方が多いんだとか…聞いた事があるかと思いますが、節分の豆に炒った物を使う理由は別に美味しく調理の意味ではなく、邪気を追い払い邪気を吸い取った豆が、家先に根付いて芽を出すという事を縁起悪しと考えて芽が出ないようにする為に炒るんだとか。

 

大豆や落花生の他にも最近は投げる人の趣向を反映させて「ピスタチオ」だったり「うぐいす豆」だったり「旭豆」だったりと千差万別。

ピスタチオくらいだったら、まぁ落花生もある事だし…と思うのですが、うぐいす豆となると…ん~、片付けとかその辺が大変そうなイメージ。

ちなみに、この場合の「うぐいす豆」は甘納豆に入ってるしっとりした奴ではなく、芯にピーナッツが入ってる豆菓子で、いわゆるコンビニとかで売ってる「でん六豆」ですね。

 

また、秋田県にある湯殿山龍泉寺においては「おとなの豆まき」と称し、節分の豆まきにと一緒に「金」「銀」「プラチナ」「水晶」を小さな湯殿山の紙袋に入れて一緒に投げるというイベントをやっているみたいですね。なにそれ、超豪華!

 

遠い昔は新年度の厄払いの神事として行われていた「節分」。今では、家族が集まってみんなで楽しみながらできる行事。

たまには日頃に怒りや恨みをその豆に込めて、全力で鬼にぶつけてみてはいかがでしょうか?鬼はたまったものでは無いんでしょうが。