以外にもその辺にあるぞ!実は身近な漢方薬!

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お薬と言うと西洋薬漢方薬の二種類に分かれるのはご存知かと思われます。

西洋薬は特定の物質から成分を抽出して作られる…小難しくなってしまいましたが、要は、ふだんお医者などからもらうお薬ですね。

一方、漢方薬は自然の素材の持つ力をそのまま使うお薬で、鉱石、植物、動物などなどの素材を乾燥させて粉末状にして使います。

 「漢方=あやしい」みたいなイメージを持つ人も少なくないと思われますが、実際は漢方と言うと未知の雰囲気でも案外、身近な所につかわれていたり、存在したりするものです。

 

★高麗人参

皆さんもよく知る漢方の種類の一つ。古い時代より漢方薬として重宝されており、血圧を高める効果や滋養強壮に使われていたとの事です。

主に中国や朝鮮で栽培されており、韓国なんかではお茶にして飲んだりする。

身近な所では、栄養ドリンクなどにもよく入っており有名処では「ユンケル」とか「モンスターエナジー」等。

 

★陳皮(チンピ)

抗炎症作用や血流改善、むくみ改善の効果が有るとされている漢方薬の一つ。特に「β-クリプトキサンチン」と呼ばれる成分が多く含まれており、がん予防に良いと注目されている。

そんな「陳皮」の正体は、寒い時期によく食べるミカンの皮。これを乾燥させて作るのが陳皮になります。

 

★甘草(カンゾウ)

漢方の世界において幅広く使われている生薬の一つ。鎮痛、解毒、去痰の効果が有るとされており、その名の通り甘味成分であるサポニンが含まれている為に甘い。

漢方でも使われているのだが身近な食品等にも使用されており、醤油や味噌などの甘味料としても使われ、欧米などではリキュールなどのお酒やリコリス菓子にも使われる。

 

★蒲公英(ホコウエイ)

生薬は花が咲く直前の物を乾燥させて作り、蒲公英根(ホコウエイコン)として流通している物は、その名の通り根の部分を乾燥させて作られる。

どちらとも健胃、解熱、強壮、利胆に作用し民間薬としても利用されている。

この蒲公英の正体は春に咲く花の代表であるタンポポ

 

★悪実(アクジツ)

生薬として、とある植物のトゲトゲとした実の中にある種子を使用する。この無数のとげが生えた実の形状から「悪実」の名前になった物と思われます。ぱっと見、ウニ。

種子はごく普通の茶色い小さな種であり、煎じるか炒って粉末状にして使用されます。風邪の熱や咳、扁桃腺の炎症を抑えてくれます。

悪実なんて言うと一体どんな…って思う訳ですが、なんてことはなくゴボウの種になります。ちなみにゴボウ自体も「牛蒡根」と言って食欲増進、発汗作用のある生薬として使われています。

 

★魚腥草(ギョセイソウ)

筆者にとっては最もなじみ深い漢方薬。ハート形の広い葉を持ち、白い十字の花びらを持つ花を咲かせる。花が咲いた時に根以外の部分を丸っと刈り取り乾燥させて使用する。

主にお茶にして飲むことが多い。独特のにおいが存在する。

利尿作用、強心作用、抗菌作用などを持っている。

そんな生薬の正体はドクダミ気がつかないだけで、割と色んな所に生えており日陰などの湿った場所に好んで生えている。

 

こんな感じで実は「漢方」は非常に我々に生活に身近な物を利用している物も数多くあります。他にも、「薤白(がいはく)」はラッキョウの事だし、「蒼耳子(そうじし)」はオナモミだったりと、この他にもまだ沢山あります。まぁ、中には不思議な物があるのも確かですが…

ともかく、特殊そうに見える漢方の世界ですが、実はそれほど遠い世界ではないというお話でした。