和食を支える冬の大事な野菜の一つ、大根!
寒くなると暖かい物が食べたくなる…ん~、火の扱いを知った人間ならではの発想ですね。
さて、今月も11月に入り今年も残りあと今月と来月の二回で終わってしまうという…そして年末と言えば、寒さが強くなり12月に入れば雪も降ってくるものです。雪は嫌ですね。
雪も降るような日には、外に出ないでゆっくりと家の中で暖かく過ごしたくなりますね。
今でこそ暖房器具や衣類も冬用が充実しており、「寒い、寒い」とはいえ、家の中では大抵がぬくぬくと過ごす訳ですが…その昔、江戸時代とかではいったいどのように過ごしていたのでしょうかね?
実は江戸時代の日本と言うのは「小氷期」と呼ばれる地球全体が寒い時期に重なっており、どのくらい寒いかと言うと「墨田川が完全に凍る級」だそうです。
さて、そこまで厳しい冬期になると冬を越す為に様々な物が考えられたのは当然となり、火鉢をはじめ炬燵や行火、さらにはカイロの原型となる温石などが使われていました。そして、冬に食べ物不足に備えて、乾燥させたり漬物にしたり、はたまた発酵させたり等をして長期保存ができるように加工や工夫がされていました。
そんな冬場の日本の食を支えた野菜として、皆さんご存知の大根があります。当時も今と変わらず乾物や漬物にされ冬越の保存食として厳しい冬には重宝されておりました。
また、大根はご存知の通り根の部分を主に食べるわけですが、葉っぱの部分も食べることが出来、大根菜と言う名前で今も出されている事もあります。
豆知識として、大根は生で食べても滅多な事では食あたりしない所から、当たらない役者を「大根役者」や野球で当たらないバッターを「大根バッター」と呼んだりします。
さて、この時期においしい大根には、風邪予防に良いビタミンCを始めとするビタミン類の他にカルシウムや食物繊維が豊富に含まれており、そのほかに分解酵素の一つであるアミラーゼやオキシターゼを含んでいます。
アミラーゼは、古くから知られた消化酵素の一つで、成分を取り出して胃薬や消化剤の薬としても販売されており、胃もたれ・胸やけの治療・予防薬として重宝されていました。有名な夏目漱石の「吾輩は猫である」の本文の中にも、実際に薬として使われる描写がある辺りから、明治時代にはすでに周知された成分であったと言えます。
大根のアミラーゼは、胃の内部にてデンプンなどの糖類の分解を手助けして、胃腸の機能を活発化させる効果があり、さらに辛み成分でもあるイソチオシアネートも胃液の分泌を促進させてくれる効果があります。
辛み成分であるイソチオシアネートは、大根を削ったりした際に作られる成分であり、イソチオシアネートと言う成分単体がある訳ではなく、大根に含まれるそれぞれ別な成分が大根の細胞内にあり、それらが擦り下ろされて細かくなった際に化学反応を起こして辛み成分が発生します。
イソチオシアネートには強力な殺菌成分があるとされており、辛いので痛いかもしれないけれども口内炎や歯肉炎などの口の中の炎症に効くとされています。
しかし、大根おろしなどで下ろして使う際にはイソチオシアネートは揮発性が高いため、早々に食べないと本来の効果を得られないのに注意です。
ですが逆に、辛みが苦手な方は少し時間を置くことにより辛みがなくなるので、辛いのは苦手だけれども大根おろしをかけて食べたい場合には少し置くと食べやすくなるでしょう。
ちなみに加熱するとさらに辛みが飛びやすくなり甘みが出てきます。
寒い時期、どんな料理にも合う大根の良い季節です。ちょうどこの時期ですとおでんなどでも大根は大活躍します。筆者も今夜はおろしそばが食べたい気分になって来ましたので今日はこの辺りでお暇します。
日本の秋の味覚…昔話にもよく出るヨ!柿のお話
筆者がまだ幼かったころ、テレビでは「まんが日本昔ばなし」をやっており、あれもずいぶんと長らくやっていた物で、今思うと日本にも色んな昔話があるのだなと感心させられます。 日本昔話で、覚えているのが「最初のお話のタイトルと音楽のテンションから、どんな雰囲気の話なのかが大体わかる」というのだけですね。 暗い曲と、語り部が重い雰囲気の「市原悦子」なら注意。これが「常田富士男」なら危険。
さて、そんな「まんが日本昔ばなし」の中でもやってことがある「さるかに合戦」。日本で有名な昔話の一つですね。 内訳は、ずるがしこいサルがカニを騙して殺し、その仇討ちをカニの子供と協力者(栗、蜂、牛糞、臼)が行うという内容ですが、地域や時代によって若干その内容が変化しており、本来は最後の臼でサルはつぶれて死亡するはずが、その部分が改心するに留まったり、そもそも最初の親ガニもケガをする程度だったりとまちまちです。 ちなみに、本当に初期の猿蟹合戦(江戸時代)の頃だと「栗、蜂、牛糞、臼」ではなく「包丁、蛇、蜂、臼、昆布」と一人増えている上に、もう殺す気しか感じない編成になっています。
その「さるかに合戦」の話でも重要となる柿木。 東アジア固有の植物で、何気に日本の生産率は世界第三位と珍しく上の方に来るという。 果実はもちろん、葉から木からすべてが何かしらの形で使える植物です。 一方で成木の木質は非常に硬い物の、折れやすいという性質上、登って最初は大丈夫でも、突然に枝が折れて落下してけがをする事があり、古くから柿の木に登るのは危険な行為とされています。
さて、この時期に旬となる柿ですがビタミン類はCとA、後はカロテンと糖質が多く、カリウムも含まれます。ただし、干し柿を作る際にお湯抜き(35度~45度のお湯につける)をすると、ビタミンCが水溶性なために外部に溶け出てしまうため注意が必要です。 柿にビタミンCと言うイメージがあまりない方も多いと思われますが、実はレモンに匹敵するほどのビタミンCを保持していたりします。 一番、ビタミンCの量を取りたい場合は干し柿ではなく、甘柿をそのまま食べるのが一番良いでしょう。ビタミンCは抗ストレス作用を持っている他、外からのウイルスや細菌に対して抵抗力を高める免疫力の強化があったするので、ちょうど風邪やインフルエンザなどが流行りだすこの季節にはよい果物とされています。
干すと失われるビタミンCのような成分がある一方で、干すことにより増加する成分もあります。 干し柿のほうが多く取れる成分は「カリウム」があります。 大元の柿100gの中には170mgのカリウムが入っていますが、これが干し柿になると一気に670㎎にまで跳ね上がります。 カリウムには体内の水分量を調節したり、塩分などのバランスをコントロールする重要な役割があります。 他にも「マンガン」や「マグネシウム」などの主にミネラル類に関しては、干し柿にした方が効率よく多く摂れるようですね。 ビタミンを優先してとるか、それらのミネラルを優先してとるか…まぁ状況次第で変えるもよし、好きに食べるのもよしといった感じでしょう。ただし、干し柿にすると糖度が上がる分、必然的にカロリーが数倍以上になる事に注意が必要です。 後、初めて食べる人は心して食するべし。最大糖度では砂糖を超える(砂糖の1.5倍近い甘さ)場合があると言います。
今の若い人たちじゃぁ、あまり干し柿を食べる機会もないと思いますし、昔はよく見られていた柿を吊るして干す風景も見られなくなりました。 人が都心部に移り住んで言うにつれて、そういうのを行っていた農村地区は過疎化が進んで、実際にやる人が少なくなっているのが現状と、今じゃそれ以外のお菓子などが多いからでしょうね。昔はあっちこっちにあったから食べる機会なんて結構あったのに、今では買わんといけないとは…しかも、ちょっち高いという。 とはいえ、干し柿じゃなければ普通に買えるので普通に楽しむ分にはそちらでもよいでしょう! 今年はかなり良くできたらしく、例年よりも甘くておいしいらしいですのでこの機会にぜひ!
人類は何故それを食べようとしたか? フグ編
世界で日本ぐらいしか食べない珍しい魚…「フグ」。
世界各国にはその国独特の食文化と言うものがあるので、本来なら外からあーだこーだ言われるのは間違いってものなのですが…フグは「見た目が~」「調理方法が~」とかそういう意味じゃなく、素で命が危険だから他の国は食さず、それを食べる日本人を不思議に思う訳です。腹痛ぐらいじゃ収まらない毒ですからね~
そんな危険物なので、日本でも免許を持つ熟練の職人が調理をして、ようやく食べられる代物です。しかし、平均として数人の人が毎年、フグ毒に当たって亡くなっているらしいです。 そして、そのほとんどが無免許のフグ料亭か素人によって引き起こされてます。
フグの毒は主に「肝臓」「卵巣」「腸」内に含まれており、さらに種類によっては「皮」「筋肉」「精巣」に入っております。内臓取れば大丈夫…ってわけじゃあ無いんですよ。 このフグに含まれている毒の「テトロドキシン」は、フグの学名【Tetraodontidae】と毒【toxin】が合わさって出来た物であり、その名の通りフグが作る毒…と思いきや、もともと海にいる細菌が持っている毒素で、これをヒトデ類や貝類が食べて体内に蓄積し、さらにそれをフグが食べて体内に蓄積する…と言った感じで毒が段々と濃縮されて完成するらしいです。
んじゃぁ、そういったプランクトンがいない環境で人工飼育すればどうか?と言う話になりますが、その場合ですと毒がないフグになるのですが…育つにつれてフグが自傷行為をし始める為に育たない、もしくは傷だらけで商品価値がなくなるらしいですね。
話がそれましたが、このテトロドキシンは毒素としての強さは、暗殺や自殺でなじみ「青酸カリ」の850倍の強さを持ち、300度の温度につけても分解しないほどに熱耐性が強いので、熱したところで一切毒が消失することはあり得ません。
テトロドキシンの毒性の正体は「神経毒」になります。
摂取後…その量にもよりますが最速20分~症状が現れ、初期段階は「めまいによる歩行困難」や「指先や口唇部のしびれ」から始まり、そこから「運動麻痺の重症化」「知覚・言語障害」「呼吸困難」となり、「全身麻痺」「血圧低下」に陥り、「呼吸停止」「意識消失」となって最終的には「死亡」します。
現段階ではテトロドキシンに対する即効性のある薬は存在しなく、薬での治療や症状を抑えることはできず、「全身麻痺を起こす⇒神経の伝達機能が阻害されているから」という所から、それを強制的に活性化させる化合物「アコニチン」を使えば…と、思えばそれ自身もまた別な毒であるため、使用すれば死に至るというジレンマが残ります。
しかし、基本的にはテトロドキシンが細胞や神経を破壊したり、分解したりする訳では無いので代謝によって毒素が排出されるまで、呼吸困難をどうにかすればよい話なのですが…長時間人工呼吸しなければならないのと、普通の状態での人工呼吸とも違うので非常に難しいという。
素人の方は先の通り「内臓に毒があるから、そこ取れば大丈夫」とか「熱をしっかり通せば大丈夫」とかそういう感覚で食べるのでしょうが、そういう単純な話ではなく、そもそも危険なものですのでちゃんとした免許がない人が食用として扱ってはいけないのです。
特に中途半端に知識を持った人が注意で、先の通りフグの種類によっては皮や筋肉の部位でもアウトなものもあります。
フグは高くともちゃんとしたお店で食べましょう!
古くから愛される知恵の果実「リンゴ」
秋のこの時期に旬を迎えるリンゴ。 日本のみならず世界中で愛されている果物で、古くは神話にまでさかのぼります。
ギリシャ神話のヘラクレスの冒険の中には、金のリンゴを探す旅が描かれ、神話の狩人アタランテも勝負の最中にリンゴに気を取られて敗北したと言いい、一つのリンゴから神様と人々を混ぜた二派閥の戦争…トロイア戦争のお話もあります。
中でも一番古いのは、旧約聖書の物だと思います。原初の人「アダム」と「イヴ」は、エデンの園の管理を任された、神によって作られた最初の人ですが、知恵の木の果実を食べることで知識を得て神の怒りを買い、楽園を追放されてしまいます。この時に食べた知恵の果実こそ、リンゴだったと言われています。
しかし、当時の果物の中には今と名称が違うものもあったりしたり、そもそも誤訳だったのでは?との話もあるので我々の指すリンゴとも限らないというのが最近の話で…さらにリアルな話では、基本的には寒冷地でしか育たないリンゴがエデンの園があったとされるペルシャ湾岸では育つはずが無いんだとか。(ペルシャは砂漠が隣接する乾燥地るため)むむぅ…夢が無い。
さてさて、そんな魔性の木の実であるリンゴ。
現実の話では紀元前のトルコから栽培が始まり、この西洋リンゴが日本に本格的に入ってきたのは明治になってからで、明治4年にアメリカより種のリンゴの苗を持ち帰り、本格的に栽培を開始して軌道に乗ったは明治20年頃と言われている為、初期の頃は様々な悪戦苦闘があったものと思われます。まぁ、今みたいに育て方マニュアルなんておそらくなかったでしょうからね
昔から「リンゴが赤くなると医者が青くなる」と言う言葉がある程に、リンゴは非常に栄養価が高い果物として知られていました。
日本のみならず海外でも「An apple a day keeps the doctor away.(一日一個のリンゴで医者いらず)」と言う諺があります。
はてさて、人の比喩と言うのは常に大げさに描かれる物…実際にはどの程度の栄養があるか見てみるとしますか。
リンゴの中にはリンゴ酸やクエン酸の他に、様々なミネラル類や食物繊維・ポリフェノールが含まれています。
特にこのリンゴ酸は、その名前の通りリンゴから発見された成分でクエン酸やシュウ酸のような有機酸の働きを補助してくれる役割を持ちます。特にリンゴにはクエン酸も豊富に含まれている為、クエン酸による疲労物質の除去をリンゴ酸が後押ししてスムーズに行えるのは嬉しいですね。
加えてリンゴに含まれるカリウム。カリウムについては前回のミネラルのお話でもわずかに触れましたが、カリウムは体内でナトリウムのバランスを取り、血圧をコントロールしたり、体内の余分な水分を体外に出す作用があるので、むくみの予防改善に効果があります。
さらにリンゴの皮の部分に含まれているポリフェノール…通称「リンゴポリフェノール」は非常に高い抗酸化作用を持っており、活性酸素から体を守ってくれる他に脂肪の吸収を抑制する作用と脂肪を分解する酵素を活性化する作用を併せ持つために、ダイエットにも良いとされました。めた、血中のコレステロール値を下げるのもポリフェノールの力です。
ただし注意点として、食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれている為にリンゴをいっぱい食べるとおなかが緩くなったり、下痢を引き起こす可能性が高くなりますので、注意が必要です。
まぁ、どんなものでも食べすぎはよくないという話です。ちなみに一日の摂取目安としては「リンゴ150g」と言う事なので、Mサイズの半分ってところらしいですね。
ちなみに熟したリンゴはエチレンガスを多く放出する為、エチレンガスを必要とする実験によく使われるんだとか。
密閉した箱に、リンゴと一緒にじゃがいもを入れると芽が出てこなくなり、逆にバナナやキウイと一緒に入れると一気に熟成します。冷蔵庫に入れる場合は要注意です。
流行は流行でも、最先端に乗りたくない流行(インフルエンザ)
そろそろインフルとかノロとかが流行ってくる季節になりますが、こういう流行には乗りたくはない物です。 しかも、ウイルスは時に変異して大流行となるために非常に厄介ですよね。
ウイルスは人の細胞が持つDNAとRNAの両方の情報媒体を持つのに対して、DNAかRNAのどちらかの遺伝情報を持っています。 ウイルスは基本的に、侵入した宿主の細胞に寄生して自らのコピーを大量生産させるのですが…特に、このRNAを持つウイルスは細胞分裂をする際に変異を起こしやすい上に、媒体となる細胞にたまたま異なるウイルスが二つ付いてしまうと、ウイルス同士のRNAが混ざって双方の特性を引き継ぐ場合がありやっかいです。(例:強力だが人には感染しないウイルス+弱いけど人に感染するウイルス=強力で人に感染するウイルス)
とはいえ、突然変異は全てがプラスに働くわけではなく、例えば「増殖能力を失う」とか「寿命が極端に短い」などの負の要素に変異が働く可能性もあり、変異した能力だけ見ると強力でも、増える力が無かった等もよくある話だそうです。 さて、この時期厄介なインフルエンザは変異もしやすい事から何となくわかった方もいるかと思いますが…変異しやすいRNAを遺伝情報として持つウイルスです。 そんなウイルスが変異して薬耐性を持ったり、今まで人間に感染したことのないタイプのウイルスが人に移るようになったりすると、最初から薬を作らなければならず非常にやっかいです。 そんなこんな手を焼いていると、段々に流行が広がりパンデミックとなる訳です。
そして、インフルエンザ等で一番怖いのが合併症となります。と、言うのも毎年インフルエンザによって亡くなる方はいるのですが、その死因となる原因としてインフルエンザ自体よりも、合併症にて亡くなっている方の方が多いのです。 これらの合併症は体の抵抗力が低くなればなるほどに引き起こしやすくなり、長期にわたり症状が続くほど非常に合併症のリスクが高くなるというものです。
インフルエンザが引き起こす合併症、そして死因として一番多いのが「肺炎」となります。 このインフルエンザから起こる肺炎の種類は2つあり、「インフルエンザウイルスから引きおこる肺炎“インフルエンザウイルス肺炎”」と「インフルエンザで抵抗力が落ちたことから他の細菌が入って起こる肺炎“二次性細菌性肺炎”」がそれにあたります。 高熱続きで咳が酷く、呼吸困難や胸の痛み苦しさなどがある時はコレを疑うべきでしょう。
インフルエンザは老若男女関係なく感染し、抵抗力のない子供にとっては脅威となります。 特に小さい子の合併症として恐れられるのが「インフルエンザ脳症」となります。 はっきりとした原因は不明となっていますが、考えられる例としてはインフルエンザの毒性に対して免疫が過剰反応を起こし、脳にダメージが行くのでは?と言うものです。 一時期は死亡率がかなり高い病気でありましたが、今現在ではやや下がった物の、それでも後遺症を残す可能性があるとして恐れられます。
また、時にウイルスが心臓にまで影響し、「心筋炎」や「心膜炎」と言った重大な病気を引き起こすことがあります。特に心筋炎は単体で発症した際も、初期症状が風邪と変わらないために表面上の判断が難しく、心膜炎も単体または心筋炎と併発して起こることが多く症状のいくつかの点がインフルエンザや風邪と被る為、発見が難しい病気とされています。 特に、両者ともそのまま気が付かないでいると心不全や意識障害などを引き起こし、最悪心停止に至ると言います。
これらの合併症は特に急激な変異やパンデミックが起これば必ず起こるというものでもないのですが、普通のインフルエンザの感染にて起こることもあります。 ただの感染症と侮らず、ちゃんとした治療をするようにしましょう。
ただ寝れば良い訳では無い!大事な睡眠の時間
食欲、芸術、スポーツ、読書ときて睡眠の秋。春も「春眠暁を覚えず」という寝ることに関しての諺がありますが…春と秋は、どちらも夏の暑さと冬の寒さのちょうど中区に存在しているため、寒くも暑くもなりすぎず丁度良い気候という訳で、寝るのにちょうどよいといった感じなのでしょう。
睡眠というと最近筆者が気になっている物が、「ごろ寝眼鏡」というものです。何やらごろ寝のしながら本を見たい人用らしく「本を読みたいけど腕が疲れる!」って、ならないようにする便利グッズみたいですね。 普通の眼鏡のようにかけて使うのですが、視線がカクッと下に約90度曲がる感じらしく…普通にかけて立つと地面というか足元付近が見える感じです。お気づきの方もいると思いますが、寝た状態でこれをつけると無駄に持ち上げなくても本が読めるというものらしいです。筆者は漫画を見る方なのと、ものめずらしさからAmaz〇nで買おうか悩み中ですね。
さて、話がそれましたが…人は一日の4分の1~3分の1を睡眠に費やしております。そして、当然ながら一生の内でもそのくらいの割合を睡眠に費やしている事となります。 しかし、それだけの睡眠をとってなお、体の疲れやその他が取れない場合も多く存在します。 ちゃんと寝てる筈なのに…となればどうしてなのでしょうか? はい、そこで重要になってくるのがズバリ「睡眠の質」になります。 横になって眠れば睡眠なんて取れる。と、思っている方も多いと思いますが…それでは体は休めてない状態です。適した睡眠をとらないと先の通り体の疲労回復には繋がりません。 でもって逆に、睡眠時間を長くすればいいと思っている人もいますが、それもまた違います。 せっかくの睡眠や休息。とるからにはちゃんと休めた方がよいですよね?
では、睡眠の質を上げる為には、どのような事をすればよいのでしょうか? 睡眠時に発生するホルモンに「メラトニン」というものがあります。まぁ、複雑な所を省いて簡単に言えば「夜だから寝るぞホルモン」ですね。 このメラトニンが脳内で分泌されることにより自然に眠りに落ちるのですが、このメラトニンは非常にデリケートでして、ちょっとでも光源が近くにあり、それを感じ取れる状況だと脳内のメラトニンの発生量がかなり減少します。 メラトニンが減少すれば当然、眠りの質も悪くなり、質をよくするのであれば完全に電気は消してしまう方がよいかもしれません。もしくはアイマスクとか。
また、寝る直前に食事をすることも眠りの質に大きく関わってきます。 食べ物を食べて消化をする…これは人が思っているよりも体にとっては大きな運動になり、消化をしている最中は体が休まっていない状態になります。頭も体もちゃんと休ませる為には寝る前の食事は控えた方がよいみたいですね。
また、心地よく眠るには心身ともにリラックスをすることが大切だという事で、激しい運動や睡眠直前までのスマフォやパソコン、また良いとされる熱めのお風呂というのも実は考え物だったりします。 熱いお風呂や激しい運動は血行を良くする反面、新陳代謝が活発になるために脳が興奮状態になり、眠たくとも中々寝付けなくなったり、スマフォやパソコンなども直前までで操作をしていると、それらに使われている「ブルーライト」というものの影響でなかなか眠りづらくなります。 このブルーライトは、自然界にもあらゆる所にも存在し我々にとっては身近なものなのですが、このブルーライトが自然界のどこに多いかというと青空の中に含まれています。 ブルーライトは視覚で認識されると、脳内で空の色と認識し、脳を昼間の状態=覚醒状態にします。こう言った事から夜寝る直前までパソコンやスマフォを操作していると不眠症の元となってしまいます。 夜寝る前には、なるべくやらない方が睡眠の為にはよいでしょう。
「やらない方がよいでしょう」と言いつつも、寝る直前までパソコンをいじる筆者も注意をしないといけません。全然他人ごとじゃなかった。
ミネラルとは…?こっちも多いぞ!ミネラルの種類!
さて、前回にビタミンの話をさせていただき、ざっくりとビタミンがどういうものかと言う事がわかったかと思われますが…今回はそれと対になる栄養素「ミネラル」についてみていきましょう。
まずはおさらいで…ビタミンは五大栄養素のうち「タンパク質」「炭水化物」「脂肪」以外でなおかつ「有機化合物」である必須栄養素の事を指すという事でした。そして、有機化合物でない…無機物の栄養素の事をミネラルと言います。
前のビタミンのお話では出さなかったのですが、ミネラルには「五大栄養素のうちタンパク質と脂肪と炭水化物以外」、「有機物ではない必須栄養素」と言う物のほかに、もう一個ルールが備え付けてあり、「無機物ではあるが酸素、窒素、炭素、水素以外の必須元素」と言うこの四種以外であることが必要であるのです。
無機物であっても前記のこの四種はミネラルには含まれません。
なぜならこれらは確かに必須ではありますが、どれもがあらゆる場所に存在するため、自然と体に摂取されてしまうために意識して取ると言う五大栄養素の中からは切り離されます。
人にとって必須となるミネラルは計13種類あり、一部のビタミンは体内で生成される物の、無機物から取り入れられるミネラルは外部からの摂取以外で取得することが出来ないため、頑張って食事から摂取するしかありません。
亜鉛:牡蠣、ニシン、レバーや卵に含まれている。亜鉛は生物にとってとても重要な栄養素となり、生殖機能や細胞の増殖、免疫・酵素機能の維持など多彩な役割を果たします。
カリウム:大豆、ホウレン草、ニンニクに含まれる。血圧の調整や細胞の正常化を図ります。
カルシウム:牛乳やチーズのような乳製品に多く含まれます。骨や歯の形成、神経伝達物質に影響します。
クロム:青のりやヒジキ、アサリやシジミ等含まれている。代謝機能の維持や高血圧・動脈硬化などの生活習慣病の予防をします。
セレン:レバーやカツオ、サバに含まれている。免疫系を保ち、体の酸化を防ぎます。
鉄:レバー、赤身の肉、マグロなどに含まれています。体内系の様々な代謝機能にかかわり、血中で酸素を運ぶのも鉄分の役割です。
銅:シャコや牡蠣、タコなどに含まれています。鉄と同じように血液に関わり、様々な体の代謝機能に影響をします。
ナトリウム:要は食塩。不足…よりも過剰摂取が現代では危険視されています。ナトリウムは神経機能や筋機能の維持、細胞浸透圧の調整などをコントロールしています。
マグネシウム:貝類や豆類に多く含まれる。身体の様々な代謝機能を補助し、神経系の興奮を抑え、抗ストレスとして作用を果たします。
マンガン:パイナップルや大豆製品、シジミに含まれます。骨や皮膚を作るのにかかわり、インスリンの合成に必要となります。
モリブデン:米や蕎麦、豆類に含まれています。血中の尿酸の量をコントロールします。
ヨウ素:ヨードとも言われます。昆布、ワカメ、ヒジキなどの海藻に多く、体の成長や代謝に関わる甲状腺ホルモンの働きに作用します。
リン:様々な食物に入っていますが、特に魚系に多く含有しています。カルシウムと同じく骨や歯の形成に必要で、細胞を構成するのに必要となります。
この他にも実際は「塩素」「硫黄」「コバルト」の三種類があるのですが、これらは意識せずとも大体が自然と取れているミネラルとなります。
どれもがどれも健康体を維持するために必要な栄養素となります。 取らなすぎもいけませんが、取りすぎもまた毒となります。 その辺の調節をうまくしながらちゃんとした生活を心がけましょう。