怪我した痕が残る時と残らない時ってどんな違い?

去年(12月)のお話。冬になると筆者はタイヤ交換を自分で行うようにしている派で、この時も時期になったので、いつも通りタイヤ交換を行っていました。

しかし今回、いつも使っている電動でボルトを外すドライバーの調子が悪く、仕方が無いので昔ながらの手動工具(十字レンチ)で外す事に。

ギッチリと閉まっているボルト相手に四苦八苦する筆者。工具を嵌めて足でゲシゲシやっていると足が滑り思わずガリッと足の側面をすりむいてしまう。うぅむ、痛い。手動工具を使うと必ずどっかをすりむく筆者である…ちなみに現在完治済みである。

 

さて身体には自然治癒能力が付いており、よほど大きな傷でない限りは時間経過で自然と治ります。なので日常の中で小さな切り傷や擦り傷、裂けたり引っ掻いたりなんかをしても気が付いたら治っていたりするのである。

しかしながらこの能力も当然完璧では無く、綺麗に治る時もあれば傷跡として残ったりする事もしばしば。

さて、ここで一つ。

大けが等の治癒により身体に傷跡が残るのは仕方がないとして、先のような日常で身体についてしまう小さな傷であっても身体に傷跡が残る場合と、完全に消える場合とがあると思うのですが…この違いって何なんでしょうかね?

 

この傷跡が残るか残らないかの線引きは、単純に傷の深さが関係してきます

当然ながら傷口が深ければ深いほど治癒過程が複雑になり、それに伴い傷が綺麗に治る率は低くなります。具体的には表皮の下にある真皮層のどこまで傷が達するかという事。

我々が普段目にしている皮膚である「表皮」は実に0.2mmくらいの厚さしかなくそれより下は真皮層と呼ばれる繊維組織になります。

この真皮層部分も比較的浅い部位までの傷であれば再生した際に傷跡を残さないのですが、ある程度真皮の深い位置になると傷跡を残しやすくなるのだ。これは何故なのか??

傷が出来て治るのは、ぱっくりと裂けた傷同士がくっつくと言う点に間違いはないのだが、このくっつくと言うのは傷の面と面が直接つながる訳では無く、正確には傷と傷の合間を埋めるようにして再生の為の組織が作られるのである。なので、傷同士が直接くっ付いて治る訳では無いのだ。

 

この傷によってできた隙間を埋めるようにして作られる組織は必ずしも元あった組織のように再生する訳では無く、傷が深かったり範囲がデカかったりすると再生した組織が目立ちやすくなり「傷跡」として残るのです。

この事が、深い傷が治った際に傷跡を残しやすい理由となっている訳であり、そして、傷跡が治った後も中々消えない理由にもなります。

浅い傷でも跡が残る場合もありますが、その場合は傷が治る際に色素が沈着した物や、傷に何らかの異物が入っている状態で治癒してしまった物で、前者の場合は時間をかければ消える場合もありますが後者の場合はその通り異物を取り除かない限りは体に残り続けます。

 

その通り、一度できてしまった傷跡は治す事がほとんどできないのが現状である。
ならばどうすればよいのだろうか…というと、傷跡が出来にくい治療をすればよいのである。

傷跡が出来るのは先の通り傷の再生過程で出来るのであり、傷の治りが遅ければ遅いほど傷跡が残りやすくなる。…逆を言えば、傷の治りが速ければ傷跡は残り辛いのである。

その為には『早く治る環境を作ってあげる事』が大事になってくる。

傷を清潔に保ち、乾燥を防ぎ、患部がなるべく動かないように固定する…となると所謂ところの『湿潤療法』が傷跡を残しづらい治療法と言えるのである。

ただし、以前にもお話した通りに湿潤療法も万能ではないので、どういう傷にだって聞くと思ったら間違いである事は覚えておきたい。

 

そして、意外な所で紫外線もまた傷跡を残す原因となるのである。

再生したばかりの組織は紫外線の影響を受けやすく、いわゆる日焼けのような状態になりやすく色素沈着が起こりやすいのである。

なので、傷がふさがった後はしばらく日焼け止めのような物で元の傷場所を保護してあげると色素沈着を防ぐ又は最小限に抑えることができるのである。

お正月明けの七草粥。七草って何か知ってます?

正月が明けてから時間が結構経つのですが、今年もよろしくお願いします!

さてさて今日は1月6日と言う事で、もう仕事も始まっている人が殆どかと思われ…何なら明日で正月明けの左義長やどんと祭が行われるなんて場所もあると思われます。

そんな正月の終わりの時期。広く知られている物の実際に食べている人はどの位いるのだろうと思う七草粥

正月の終わり、1月7日の朝に食べる薬膳の一種で、新たに迎えた年の無病息災・長寿健康を願って食べると言う言い伝えがあるそうだ。他にも、お正月にて疲れた胃を休める為に食物繊維の物を取ると言う意味合いもあるとか。

さて、七草粥と言う名前であるからしてこのお粥には七種類の春の草葉が入る訳ですが、それぞれどんな物が入るか皆さんは知っているでしょうか?


・セリ
全国の湿地帯等に生えている多年生の野草。数少ない日本の野菜であり香草(ハーブ)の一種。セリ鍋にするとおいしい。利尿作用や整腸作用、食欲増進などの効果があり、名前部分から『勝負に競り勝つ』という意味を持たされている。

 

ナズナ

誰もが一度は見たことがある「ぺんぺん草」の事。実は食べられる野草だったのである。

雑草扱いされることが多いが、若い物だと含有するミネラルに鉄分やマンガンが多く含まれ、漢方の世界では利尿作用や解熱作用を持っているとされている。

 

ゴギョウ

正式名は「ハハコグサ」となりキク科の植物で若芽を食用として使う。昔は草餅のつなぎとしても使われていたことがあるとか。

フラボノイドを含んでおり、利尿作用や去痰作用を持っていると言われている。

 

ハコベラ

本当は「ハコベ」で止めるのが正式名である。面白い事に江戸時代にはハコベを乾燥させた物と塩を混ぜて作ったハコベ塩という物を歯磨き粉のように使っていたとか。歯の痛み止めや歯ぐきの出血と言った歯の悩みや、胃炎や胃腸の弱りなどに効くと言われています。

 

スズシロ

いわゆる大根。冬が旬の食材である。知っての通り、大根の根にも葉にも様々な栄養素があり、代表的な所で根に含まれている消化酵素のアミラーゼやエステラーゼ。栄養素もビタミンCや食物繊維が豊富である。

 

スズナ

こちらは蕪である。これもまた冬の食材として有名な所。こちらも野菜である通り、根にも葉にも多くの栄養素が含まれている。ビタミン類にカルシウム、鉄分や食物繊維が豊富であり、大根と同じく消化酵素の一つであるジアスターゼが胃腸の働きを手伝ってくれる。

 

ホトケノザ

よく道端に生えている茎に段々調で葉っぱを付ける小さな紫の花の植物がホトケノザ…ではあるが、実はこれは全く別物。道端に生えているコレは食べられないので注意が必要である

七草の一つとして数えられるホトケノザは「コオニタビラコ」と呼ばれる田んぼなどの湿地帯にこのんで生える小さな黄色い花の植物。

他の七草と比べて特段栄養価がある訳では無いが、解熱や鎮痛の効果を持っているとか。

 

とこんな感じに。この時期になると、七草粥セットみたいなのもあるので、探して摘むよりこっちの方が楽である。…野草は間違えると大変な目を見るので

お正月終わりに食べる春の七草粥。皆さんもお正月終わりにお腹を労りながら一ついかがでしょうか?

気晴らしの焼肉だったはずが逆に疲れる…そんな筆者のどうでもよい悩み

本日は唐突に変なお話を一つしたいと思います。

『焼肉』って美味しいですよね。疲れた時やストレスが溜まった時なんかにパーッと気分を晴らしてお腹をいっぱいに出来る素晴らしい料理?イベント?です。

かくいう筆者も年に2-3回は親しい友人らと一緒に行きます。

食べ放題で1時間とか1時間半とかダラダラ好きなのを頼んで食べる訳ですが、楽しい焼肉イベントであっても筆者には一つ悩みがあるのです。

—――次の日、滅茶苦茶疲れるのである。

ホントに身体に運動して、ずっしり来るレベルの疲労感が全身に来るのである。

 

これは何故なのか…?

実は焼き肉が嫌いで、精神的に疲れたのか?…そんな事は無い。焼肉と白飯の組み合わせに勝る物は無いと思っているくらいである。

じゃぁ、誰かと行くのが疲れるのか?…それも違う。割とだらだらどうでもよい事を喋るのは大好きだし、一人で行ってもいつも通り疲れるのだ。

では、食べる量がいつもより多いからか?…それも違う。筆者は腹八分目を目安にして食べるので、羽目を外して食べすぎると言う事は絶対にない。

…しかし、次の日はものすごく疲労感を感じるのである…なぜ…

 

『焼肉を食べて元気になる!』と言う話はよく聞くが、事実、豚肉や牛肉、鶏肉にも疲労を改善してくれる栄養素がある。

豚肉なら『ビタミンB1』疲労回復物質として有名な物質であり、炭水化物と結合する事で疲労回復の為の物質へと変化するのである。

牛肉なら『へム鉄』鉄分は赤血球にて酸素を運ぶ役割を持つ栄養素になります。なので、鉄分が不足すると身体に酸素が行き渡らない…つまり身体が酸欠状態になり、疲れやすくなるのである。牛肉に含まれるヘム鉄はそれを解消してくれるのだ。

鶏肉に含まれるイミダペプチドという成分は、肉体疲労の原因となる活性酸素の発生を抑える抗酸化効果を持っている成分であり、疲労回復にもつながる優秀な成分。特に胸肉部分に多いのである。

 

このように、どの種類の肉でも身体の疲れを軽減する成分が入っているのだ。

であれば最初の通り、『焼肉を食べに行く=疲れが取れる』は、楽しくワイワイやって気晴らしして疲れを取ろう!という意味意外に、栄養的にも理にかなっているとも見える。んじゃぁ何で筆者は疲れるのだろうか…これは気のせいだったりするのか?

 

…肉を食べれば元気になれる。この原理は、先の通り疲労回復につながる訳ですが…どんな状況でもそうなるとは限らないのである。

例えば極端な話で、病気をして体力がない時や酷い怪我をして療養最中など、身体が非常に疲労している時にガッツリ肉を食べれば体力が戻るのか?と言えば、分かる通り回復しないのである。それどころかより一層酷くなる場合もあるのだ。

極端な例を出したが、理屈は一緒であり…疲労が強くなっている時にガツガツと消化に悪い肉類を食べると逆に身体が疲れてしまう場合もあるのだ。

肉は精が付く…のは間違いでは無い物の、あくまで疲労がピークに達してない時の話である。

逆に肉体的・精神的のいずれにせよ、それらの疲労が強くなっている時は無理に食べることでかえって体力を消耗し、疲労に繋がってしまう。
なので、逆に疲れている時はあっさり目で消化に良い物を食べる方がよいのである。

なるほど。疲れているからと言ってノリと勢いでの焼肉はかえって疲れるのか…と納得する筆者なのだが、同時に『別に特段疲れてる訳でもないんだよなぁ~』とも思い返す。

結果、筆者の場合は不明な訳であった…いったい何が問題だったのかすら全然わからないままである。うんぬぅ。

 

12月11日は胃に良い日!胃を大切にしよう!

忘年会にクリスマス、年越しにお正月と…これからの時期、何かとイベントが多くなって自然と飲み食いが多くなる感じになります。

いつも以上に不規則な時間に動いたり、たくさんの物を飲んだり食べたりする時間が多くなるでしょうが、それによって次の日にずしッと身体にのしかかる胃もたれや二日酔いと言った症状も多くなる…
辛いんですよね~…だけど、知っていても止められないと言うのが人間と言う物。

 

さて、そんな事があるからか…又は語呂合わせの結果偶然だったのか…12月11日は『胃に(12)良い(11)日』と言う事で、胃について考える日になっております。

と、言う訳で…先のお話から、この時期になると多くなってくる「胃もたれ」のお話。

様々な人の話を聞いていると胃もたれ「胸やけ」を一緒の物と考えている人もいるようですが、両者は全く異なる物です。

胸やけが胃酸の逆流によって発生するのに対し、胃もたれは消化サイクルと胃の内容物を腸に送り出す運動とが上手くかみ合わず、長時間胃の内部に消化物が残る事で起こる現象である。

 

胃に入った物は大体平均して2-3時間、油っこい物だとより時間がかかり4-5時間かけて消化されて腸の方へと移動させられます。

しかし、何らかの原因で胃の消化能力が下がっていると、通常の時間を大きく超えて胃の中に物が滞在する事となり…それが胃もたれの原因となります。

消化機能が低下する原因としては様々な物が考えられ、例えば『加齢』『ストレス』『肉体疲労『飲みすぎ・食べすぎ』等、多岐にわたります。

 

「胃の中なのだから物があって胃もたれはおかしくない?」と考える人もいると思うのですが、胃の中に物が長時間ある事によって胃酸が分泌され続けるのですが…その胃酸と、長時間物がある物理的な刺激によって胃の粘膜が荒れてしまい、胃もたれの症状が出るのである。

な物で、先に消化に悪い物として油っこい物を上げましたが、『辛い物』のような刺激物も『胃を荒らす原因=胃もたれの原因』となります。
また、お酒のようなアルコールも胃の粘膜を弱める原因となる為に同じく胃を荒らし、胃もたれの原因となります。

治すには時間経過か薬くらいしか手段が無いので、一度嫌な気分を体験したのならば次からは注意して飲んだり食べたりするようにしましょう。

その通り、胃壁が荒れている状態になる為にただの胃もたれだと思っていても、悪化すれば胃潰瘍などの原因になり痛い目を見ることも。

 

…と、普通の胃もたれならそれでいいのですが、中には『数日しても治らない』『薬飲んでも治らない』『しょっちゅうなる』と言った胃もたれもあります。

其方の方は非常に注意しなければならない…と、言うのも先の通り胃が荒れて胃もたれが起こる訳ですので、続くと言う事は何らかの異常が胃壁に起こっていると考えられます。

この場合は、慢性胃炎ピロリ菌による感染症重篤な物となると胃がんの初期症状もまた胃もたれのような感覚がある為に注意が必要です。

長引く胃もたれを、薬飲んでおけば治るだろうと言う感覚で放置していたら大変な事になったorなってたと言う事も珍しくないのである。

 

これから増えて来るだろう、食事やイベントの季節。胃薬片手に挑む前に、胃薬を飲まなくて済む食事の仕方を考えて行動しましょう!

寒い時のお風呂に注意!事故の原因になる「ヒートショック」

年末も間近に控えたこの頃。寒さも本格的になり始め、温かい物が恋しくなってくる季節。

こういう時は温泉なんかに浸かってゆったりとしたいなぁと思う筆者でありますが、そんな余裕など色々な意味で無く、せいぜい家の風呂で使う入浴剤(温泉風)が関の山な所ではある。まぁ、そのぐらいでも筆者は十分いいのだが…

さてさて、こう寒いと熱いお風呂に入ってサッパリと身体を温めてあげたい所ですが、この時期には風呂場での事故が非常に多いのである。

実際、一年間の風呂場での事故の総数の大半が今時期…秋後半~冬にかけて起こっている。

何でこの時期に多いのか?原因はこの時期ならではで、急激な温度差からなる「ヒートショック現象」と言う物。

 

最近はよく注意喚起をテレビなんかでもする為に名前を知っている人も多いと思われますが、冬時期のお風呂場で多い事故原因となるのがコレである。

人の身体の血管。血管は身体が温まると拡張されて血圧が下がり、逆に身体が冷えると体温を下げぬように血管が収縮するので血圧が上がります。

冬の季節は全体的に気温が低い為、人間の血圧は上がりやすい状態になっております。

で、身体が寒ければ温めたいと思う訳ですが、風呂場や更衣室は普段から使う場所でもない為に暖房が行き届いておらず基本的に寒いです。

ここで先のお話を思い出して貰いたく、寒いと血圧は上がります

ただでさえ、季節的に上がりがちな血圧が更にぐんと上昇するのですが…ここで熱い風呂に入るとどうなるでしょうか?当然、身体が急激に温まる訳ですので今度は一気に血圧が下がります。

 

急激に血圧が低下すると起こる症状で有名なのが、例えば「失神」。脳の血流が一時的に少なくなり意識が無くなる事ですが、湯船の中で意識を失えば溺死の可能性湯船の外で意識を失えば転倒して頭を強打する事は必至である。

そして、今度はお風呂で十分に身体が温まった後に急に寒い空気に身体が触れると、逆に血圧が急上昇するのであり…次は心臓や血管に急激な負担がかかるのである。

元から血圧が高い人なんかは、身体が温まる事によって血中の水分が少なくなっている中で更に急に血圧が上がる為に血管への負担が急増。

その為に脳出血心筋梗塞などの血管リスクが非常に高くなる場合もあるのだ。

 

特に注意しなければならない人たちは、その通り元から「高血圧」等の因子を持っている人や高齢者の方となるのですが、結局は「温度」によるところが強い為に「熱い風呂が好き」「お酒を飲んだ後に風呂に入る」、「長風呂」と言う点も問題である。

寒い時期に熱いお風呂にざっぷりと入りたい人にとっては悲しいお知らせであるが…それが危険因子だったりするのだ。

 

さて、色々と危ないヒートショックであるが予防する手段は意外と簡単だったりする。

極端な話、入浴前後と入浴中での温度差が原因であるからにして「浴室・更衣室を温かくする」と言うのが最良の予防方法だったりするのである。

ちょっと小さなヒーターを用意して予め部屋を暖める、浴室をシャワーなどで温めるなどやり方は色々だが、そんな程度でもかなりリスクを下げられるのである。

お風呂での事故は結構多く、死亡事故に関しては交通事故による死亡数よりも風呂場での死亡数の方が多いと言う結果もあります。

起こった際には非常に危険なヒートショックですが、その通りほんのちょっとした予防策で回避できる訳ですので、気を付けた入浴を心がけるようにしましょう。

秋深まる紅葉の季節。食べる紅葉(もみじ)のお話

寒いとあまり表に出たくない筆者であるが、この時期に紅葉を眺めるのは好きである。

今まで緑だったなぁ~と思った樹々の色が、気が付けば赤・黄・橙と様々な色に染まるのは見ていて綺麗だなと思ってしまうし、紅葉を見ると秋も深まってきたなと実感する…

さて、そんな「見る秋」を形作る紅葉(もみじ)でありますが、実は意外な所で食用とされていたりするのである。

 

紅葉(もみじ)もとい「カエデ」は割と世界中に存在している樹木であるが、その多くがアジア圏であり、その通り日本でも秋を代表する樹木としてとてもなじみ深い。

紅葉(もみじ)楓(カエデ)は違う樹木と思っている方も多いのですが、実際には同じ系統の植物であり、葉っぱの切れ込み具合の深さで呼び名を変えているだけなのである。

紅葉と言うと、どうしても日本のイメージが強い訳であるが、その通りアジア圏に外にもある訳で、すぐ出てくる海外の紅葉(もみじ)と言えば カナダ国旗にある「メープルリーフ」はあまりにも有名であろう。

英語圏での紅葉(もみじ)の呼び名は「Maple(メープル)」であり、カナダ国旗に描かれている物は「サトウカエデ」の葉なのだそうだ。

 

さて、この英名である「メープルリーフ」で気が付いた人はいると思われるが、この名前が付いた物が世の中にはあるのだ。…そう「メープルシロップ」である。

たまにメープルシロップ「メープルと言う会社で作った蜂蜜」くらいに思っている人がいるのであるが、カエデの幹から取れる樹液を煮詰めて作られるのがメープルシロップなのである。

 

ホットケーキにかけて食べるイメージが強いメープルシロップ。見た目はその通りハチミツっぽい雰囲気であるが、作られる過程が違う為に色々と異なる点も多い。

様々な花の蜜を採取し作られるハチミツと、単一の樹液から成るメープルシロップとでは含まれている成分が大きく異なり、ハチミツは全体的にビタミン類が豊富に含まれているのに対してメープルシロップはミネラルが豊富に含まれていたりする。

また、同じ甘味料であるのだがハチミツや砂糖と比べると同量辺りのカロリー量も低く、含まれているポリフェノールの効果によって肝臓などにも良い事が最近分かっているのだとか。

そして、ハチミツと異なりボツリヌス菌も存在していないので、乳幼児でも食べることが出来るのである。

 

この通り、見た目は一緒な感じですが、中身としては当然ながら全然違う物である。

また保存に関してもハチミツが腐らない事は定番であるが、メープルシロップは一度封を開けた物を常温に長期置いておくと普通に腐ってしまう点には気を付けた方がよい。


開封していなければ1年以上もつのであるが、それでも腐りづらいだけで最終的には腐ってしまうので、ハチミツと同じ感覚で使って取っておくとダメになってしまう。この点には注意が必要です。

後は元もこうも無い話ではあるのだが、ハチミツや砂糖なんかよりもカロリーが低い事は確かであるが、それでも多量に使えば結局一緒の話であり油断をすると結局変わらないと言う事もある為にハチミツの代わりや砂糖の代わりに使用する時には注意をしましょう。

 

今回は紅葉(カエデ)からメープルシロップの話になりましたが、珍しい物だと「紅葉の天ぷら」と言う面白そうな物もあるそうで、大阪や京都の方のお菓子にあるようですね。こちらは筆者も食べてみたいなと思う品物です。

効率よく痩せるには冬の方がいい?実は痩せやすい冬の季節⛄

しばし前の事になるのですが、毎週朝に(起きれたら)聞いているネットラジオの中で言っていた事…『運動するなら、実は冬の方が痩せるって話らしいよ?』と言うお話から。

冬は太りやすいのだが、逆を言えば体力を使う時期(痩せやすい時期)だからこそ、身体は脂肪を付ける為に太りやすい時期でもあるとかなんとか。…なんの話から、コレになったんだっけなぁ…?

何となくイメージ的には夏の方が痩せそうではあるのだが…では何で寒いと痩せやすい(体力を使う)のでしょうか??

 

夏と冬、暑いと寒い。寒いと身体に起こる現象「シバリング」。シバリングなんて難しい横文字を使うと分かりづらいですが、ようは「身体の震え」ですね。

寒いと身体がブルブルと震えるのですが…なんで寒いと体が震えるのか?と言うと、震えることで体温を作り出す為です。

『運動をした後は身体が暑くなる』と言うのはよく知るかと思うのですが、それと同じで、身体の筋肉が小刻みに動く事によって、運動している時と同じ状態を作りだし、熱を生み出しているのである。

自分ではあんまり分からないのも当然ですが、寒さなどで体がブルブル震える時の速さは速い時で1分間に200-250回と言われており意外と激しく、この速度で身体の筋肉が伸縮を細かく繰り返しているのである。

 

そして、筋肉に限らず身体を動かす為にはエネルギーが必要であり、先のシバリングのような体温を上昇する、又は作るような機能は寒い時期以外でも常に働いています。

それによって人間をはじめとする恒温動物は自ら体温を作れている訳なのですが、冬場であれば気温が低い…つまりは自然と体温が下がりやすくなる為、この働きも強くなります。

こういった理由によって「冬場は脂肪が落ちやすい」と言う訳です。

 

しかし、冬場のダイエットには一つ罠があります。

それは先の通り、寒い時期は体力を消耗しやすいと言う事を本能的に身体が知っている為に、体力を温存するために食べて脂肪を蓄える+動きたくなくなると言う事です。

『寒くなると動きたくなくなる』のは生物全般体に言える事であり、動かない事でいつもより多く使われるエネルギーの消費を抑え、身体は厳しい冬に向けてエネルギーの貯蓄を行うようになります。

 

なので、ちょっとした油断で身体に脂肪が付きやすく、そして太りやすくなるのです。

また、動かない事によって血流も悪くなり、身体の水分も停滞しやすくなる為に「むくみ」も起こりやすくなります。

意外と、冬場に太ったと思ったら原因がむくみによる物だったと言うパターンも多く、むくみによって体重が1㎏-2㎏変わる事もあるそうだ。

しかしパッと見る限りでは脂肪で太ったんだか、水分が停滞してむくみが発生してるのだか全くわからないのは当然の事…と思いきや、むくみの場合はふくらはぎ部分を指でグッと強く押してもらえればすぐに分かるのである。

むくみはその通り、過剰な水分が身体に溜まっている状態ですので、浮腫んでいる状態だと肌の状態がいつもと異なっており…具体的には強く押すと凹み、元に戻りにくい感じになります。

身体のむくみは幸いな事に運動を少しすればすぐに解消される…つまりは、すぐに体重が落ちるのですが、逆にむくみが身体に出来ている内は余分な水分と一緒に身体に脂肪も付きやすい状態になっています。

 

太りやすい時期でもありますが、その通り痩せやすい時期でもあります。ですので、春に向けて脂肪を落としたい方は今の季節がチャンス!しっかりと運動してぽっちゃりお腹とお別れしよう!