常温保存?室温保存?いったい何度が正解なんだ、目薬の保存

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目薬。目が痒い時や、充血している時。疲れた時乾いた時など…何かと使う場面が多いお薬が一つ。ディスクワークを主にしている人には必須級の物です。

さて、そんな目薬。筆者はいつでも使えるようにと机の引き出しの中に保存しており、「常温保存が出来るのは助かるッ!!」と思っているのですが…ここでふと疑問。

「常温保存」の「常温」とは、どこからどこまでの範囲を常温と言うのであろうか?

10度?20度??はたまた30度くらいまででしょうか??意外と「常温保存」の物って多い訳ですが具体的な温度と言うのはいまいちわかりません。

常温保存してると自分では思っていても、実際は全然常温じゃなかったりとか…

 

常温とはどのくらいの温度を定義とするのか?厚生労働省による「常温保存可能品に関する運用上の注意」によると「常温とは、外気温を超えない温度」という事らしく、つまりなんて言うか…超ざっくり。

ちなみに、病院や薬局では医薬品を扱う事から「日本薬局方」に常温の定義が乗っており、それによると「標準を20度とし±5度を常温とする」らしいですね。つまり病院・薬局観点からは15-25度。

それとは別に、日本工業規格では常温を「20度を標準とし、±15度の間を常温とする」らしいですね。こっちは5度~35度。

どちらも常温ですが、食品・工業品・生活用品などで「常温」とした場合は「日本工業規格」を基準としている事が多いようです。

と、書いていてふと別の目薬を見て発見してしまった「室温」保存。し…室温だと!
ええい、またざっくりとな!と心の中で文句言いながら探しましたら、見つけたのが「日本薬局方」の中。なんと…最初に調べた時に見とけばよかった「標準温度は20℃,常温は15~25℃,室温は1~30℃、微温は30~40℃とする」とある為にどちらかというと「工業規格」に近い感じですね。ってか、微温と言うのもあるのか…

 

じゃと思い、別品に書いてある「冷暗所保存」の場合はどうなるのだろう?…と思ったらコレもやはり日本工業規格」にてキッチリと決められており、この場合の冷所は1~15度と言う事であり、かつ温度の変化が少ない所を指すようです。

自分の机の中なので、温度が氷点下になる事も無く…高温になる事もないから十分常温として機能している訳です。安心安心。

 

んでは目薬を冷蔵庫の中で冷やす事は良いのでしょうか?「冷暗所にて保存」であれば問題ないのでしょうかね?

答から言うと「問題ない」だそうです。

先の通り常温保存の日本工業規格は5度~35度、日本薬局方では1度~30度で、冷蔵庫の平均温度は5度になります。

定義から見ると問題なく冷蔵庫で保存しても良いということになりますが、気を付けなければならないのが…間違って「目薬が凍ってしまった」場合になります。

この場合は、中の成分が分解し薬効が変化する場合が…というか変化します。そうすると、本来の効果を得られなくなるうえに、害が及ぶことも想定されます。

冷凍庫に間違って入れた時や、冷蔵庫でも冷気吹き出し口の近くだと凍る場合があるので注意しましょう。

 

 

それと、目薬に関するもう一つの疑問。

例えば今日買ってきた目薬。使用期限の欄には○○年○○月と書かれており、ざっと使用期限が2年あるとします。

しかし、封を開けて説明書にパッと目を通すと「開封後、速やかにお使いください」とも書いてあります。??使用期限2年もあるのに??

 

この場合はどっちに従えばよいのか?というお話になる訳ですが…

この場合の使用期限は「未開封状態で適切に保存した場合」の使用期限であり、開封後の事を指してはおりません。…意外と知っていない方が多いのですが…

なので、開けてなければ適応されますが一回でも使った瞬間から「お早めにお使いください」の使用期限が適用されるようになります。

ここでもまた微妙な時間の言い回しが来ている訳ですが…この「お早めにお使いください」とは、どのくらいの事でしょうか?っというと、目安は大体1ヶ月らしいですね。

これを過ぎた場合は残念でも捨てるようにしましょう…(´・ω・`)