熱中症?水分補給?はい、麦茶~!夏の定番・麦茶
いよいよ夏も本番で暑い日が続いております。いやぁ、こう暑とやる気がガンガン減っていきますよね…
まぁ、人っていうのは本当にわがままな生き物でして、冬なんかは寒いから暑い夏がいいと申し、夏になればやっぱり涼しい方が過ごしやすいとなり…結局はどっちなんだよと言う話です。春があるじゃないかって?以前、筆者の知り合いに同じことを言ったら「春は虫が出るから嫌だ」って言ったやつがいました。わがままなやつめ…
とまぁ、取り敢えず暑いので水分補給はこまめにしておく事が大切ですね。
飲料水、ジュース、コーヒー、お酒、お茶と色々種類はありますが、夏と言えば定番なのはやっぱり麦茶でしょう。筆者の家では、暑くなってくると祖母が麦茶の生産工場と化すので、冷蔵庫にはこれでもかってくらい麦茶が入っていますね。
筆者の知らないどこかと麦茶を使って貿易でもしてるのですかねぇ?
さてさて、昔からある麦茶ですが作られたのは戦前位…と思いきや、そのルーツは意外と古く、江戸時代には「麦湯売り」としてすでに屋台で出回り、戦国時代には各武将たちの間で好まれ、室町時代・平安時代には貴族の間で広く飲まれていたとされています。そう、「鳴くよウグイス平安京」、794年の平安時代からずーっと作られて飲用されていたみたいですね。
類似したものとなるとさらに古く、紀元前460-370年ころに居たギリシアのヒポクラテスと言う医者が、治療法の1つとして「発芽した大麦の煎汁を飲用させ排尿量を増やす」と言う物を使っていたらしく、この大麦煎湯を希釈したり原液のまま飲ませていたそうです。
大麦を煎じたお湯ですから、まぁ麦茶ですよね。そ…そんな古くからあったのか…
麦茶の歴史はここまでとして、夏の定番である麦茶にはどんな能力があるのでしょうか?
「麦茶はカフェインゼロ」と言うのは皆さんも知っているかと思われますが…実はその他にも麦茶には隠された効果があるんですよ。
①「胃を保護してくれる」
我々の胃には胃液から胃自体を守るための保護膜があります。しかし、これらの保護粘膜はストレスなどにより分泌量が少なくなる事があり、それにより胃潰瘍などが起こるのです。
麦茶にはその粘膜を保護する作用がある為、胃潰瘍などのリスクを減らしてくれます
②「血行促進」
麦茶には大麦を加工する際に作られる「ピラジン」と言う成分が作られます。このピラジンには血行を促進する作用があり、また血圧を下げる「ギャバ」と言う成分も麦茶には入っております。
③ 「抗酸化」
細胞が老化する原因として活性酸素の存在があげられますが、麦茶に含まれる「P-クマル酸」にはその活性酸素を除去してくれる働きがあります。
また、P-クマル酸には癌を抑制する効果もあります。
④「冷却効果」
東洋医学における大麦の効果の中に身体を冷やす効果があります。熱中症にとても効果を発揮しますので夏にオススメな理由。
⑤「虫歯予防」
麦茶の効果中でも特に異色の効果としてあげられるのが、虫歯の予防になるというものでしょう。麦茶には微生物や菌類の生成や固着を予防する働きがあります。しかし、この効果だけでは虫歯を防ぐ事が出来ませんので、歯磨きもちゃんと必要です。
ムムム…成程。麦茶にはいろいろな効果があるわけですね。
ただし、そんな麦茶にも注意点が…麦茶はその通り、茶葉ではなく麦を焙煎して作る物ですので、お茶のようなカテキンによる抗菌作用がありません。それどころか、麦茶にはデンプンやタンパク質も入っているために非常に腐りやすいのです。
賞味期限は作ってから4日くらいが限界ですので、あまり大量の作り置きは危険になります。飲める分だけ作る方がよろしいでしょう。