喉に絡む嫌な痰…改めてこれは何なのか?

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唐突ですが、生物が生きる上で呼吸を止めることはできない訳ですが、この空気中には目に見えない様々な物質が含まれています

微粒子、ウイルス、細菌、化学物質に粉塵等々…気が付かずにこれらが口や鼻から 呼吸器官へと入っているのであります。

しかし、人の身体もそう言った異物をそう易々と侵入させるような作りにはなっておらず、様々な防衛機能でそれらを排除するようになっています。

これ等の排除する仕組みでよく知っている所が『くしゃみ』『咳』、そして『痰』などになります。

今日はその中でも、特に喉に絡むと厄介極まりない『痰』のお話になります。

 

【痰とは何なのか?】

タバコなどを吸った時、風邪などを引いた時、乾燥した空気に触れた時などなど…喉に痰が絡む場面は様々。コレが会話している最中などに絡むと本当に厄介である。

この痰の正体は、先の通り異物から身体を守るための防衛機能の一つであり、「気管の粘液が、異物を絡めとった物」になります。

呼吸器は元々より、繊毛と粘液の二つの機能によって肺への細かな異物の侵入を妨げているのですが、このうちの異物を絡めとって出て来た粘液の事を「痰」と呼んでいるのです。

防御機能である為に、実は体調を悪くしていない普段であっても痰は生成されて出てきているのですが、大体の物は知らぬ間に消化器の方へと落ちて行っています。

この際に作られる痰は、よくイメージする黄色くて粘り気のある痰ではなく、透明で比較的サラサラとした液体なのですが、同じ痰なのにどうしてここまで違う物なのでしょうか?

 

【痰の種類】

重く咳き込んだ時に口からべっと出てくる痰。乾いた咳から出てくる時は透明なのですが、黄色っぽい時もあれば、酷くネバネバしている時もある。何故か?

気管の異物を排除して出される性質上、痰に色が付いたり粘り気が強くなったりする場合は、その絡めとった物質に原因がある事が多いのである。
・黄色:気道での感染症

・白っぽい:気管支炎、ウイルスの感染症

・黄緑色:緑膿菌感染蓄膿

・茶色、褐色:肺の病気

・赤:血痰

と、このようにウイルス感染や細菌感染による膿が痰に混ざって出てくると色や粘液性が増しやすいのである。しかし、中には後鼻漏などによって鼻水が喉に流れて痰に混ざり、色が付く事もある。(蓄膿症での黄緑色や、鼻血が混ざって赤くなる場合がよい例)

 

【痰を止めるには?】

病気の際には仕方がないと思える訳ですが、それ以外の時に突然喉に絡んだりすると厄介な痰。かくいう病気の時もあんまり喉に絡まれると非常に辛いのではありますが…

痰をいくら出してもキリが無い…と言う時には、素直に痰きりのお薬に頼るのも一手ですが、昔ながらの食事での改善法もあります。

その代表的な例が『大根』。風邪の時に良いと言う『蜂蜜大根』が良い例であり、蜂蜜による殺菌作用と、大根に含まれている消化酵素によって殺菌が加速され、更には抗炎症作用成分によって炎症が押さえられるので痰の出が押さえられると同時にイガイガや痛みも取れやすくなるというもの。

または『レンコン』や『パイナップル』なども良い。レンコンはそれに含まれている消炎作用によって喉の炎症が引き痰が押さえられる為に痰が引きやすくなり、パイナップルもまた痰の切れを良くしてくれるために喉には良いのである。

 

逆に辛い物なんかは喉を刺激するために痰の出が酷くなりやすくなる。身体を温めようと、唐辛子入りのピリ辛の物を食べたら喉が酷くなったなんて事にもなるのだ。
その為、常に刺激物を好んでいる人では、それを止めたら収まるなんて事もしばしば。特にタバコやお酒が好きな人で痰が絡む人は、大体この手で治ったりするのである。

 

喉に絡むと非常に厄介な痰ですが、発生理由は喉の異常による物が殆ど。
なのでほおって置かずにしっかりと原因を見つけて、ゆっくり治してあげてください。