夏と言えばこれしかないだろう…夏においしいスイカ

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夏の定番と言えば様々ありますが、やはりこの季節に外せないものと言えばスイカになるでしょう。で、最近…では無いのですが、そのスイカたちが驚きの進化を遂げていると言うのが筆者にはビックリでした。

随分と前に、「四角いスイカ」というのは見たことがあったので知っていたのですが…最近は「ピラミッド型」とか「ハート形」なんてものもあるようですね。

あと、これを作った人は何を思って考案したのか「人面スイカ」なんてのもあるそうです。

え?それ使ってスイカ割りとかもはや狂気の沙汰じゃないの?どんだけ闇を抱えてるん??

 

さて、このように形を変えて最近では売られるスイカですが、スイカの歴史はもっと古く歴史を進むごとにその姿を変えていっております。

スイカの起源アフリカのサバンナ砂漠地帯であり、本来は甘さは殆どなく水分に富んだ植物であった。甘さが無くとも、水分目当てでかじりに来る動物は数多く、そういった動物が種を食べて遠くに運ばれることによって生息範囲を広げる選択に出たらしい。

かく言う人間も、元々は乾燥地での水分補給のためにスイカを利用し始め、栽培したのが最初である。

 

イカの果肉の水分量は90%とほぼ水分でできており、ミネラル分やビタミン類、リコピンカリウム等も多めに含まれております。また、その通り大部分が水分である為に見た目よりもずっとそのカロリー量は少なくなっています。

 

夏のスイカを食べる利点

 

熱中症対策

夏の時期はその通り汗を多く各季節です。何なら、水分を取ったら取った分だけ汗が出てくると言っても過言では無い感じでしょう。

汗は水分の他に体の中にあったミネラル分なども一緒に体外に出る為に、水分だけではなく当然ミネラルも補給をしなければなりません。

その性質上、イカには水分もミネラルも入っている為に熱中症の予防にもなる訳ですね。

 

・夏バテの防止

気温の変化に体がついていかなくなり、自律神経が乱れる為に起こる慢性的な疲労感…俗に夏バテと言います。身体がだるいし、疲れるし、動くのが嫌になりますよね。

そんな時にもスイカの登場です。スイカが内包している多量の水分によって体の熱が体内より冷やされて、さらにビタミンCや糖分によるストレス緩和作用があります!

 

・日焼けへの対処

直射日光の力が強くなっている夏の昼間。知らず知らずのうちにも日焼けをして、肌にもダメージが蓄積していたりします。イカはそんな肌へのダメージの回復を促すビタミンAの元となるβカロテンを多く含んでおります。また、イカに含まれているシトルリンと言う成分も美肌に良いそうです。

 

・疲労の回復

連日連夜続く暑さや、室内と室外の温度差に何もしていなくとも体力を奪われてしまう毎日。スイカに含まれるビタミン類やミネラル。また、先のシトルリンには疲労を回復させてくれる力があると言います。

 

前回は、甘酒を紹介いたしましたが…筆者的にはやはり夏と言ったらスイカのイメージの方がしっくりきますね。

この時期に食べてこそのスイカですので、皆さんもこの時期のスイカを楽しみましょう!

スイカに蕎麦、江戸時代からある夏の過ごし方にまさかの「甘酒」!だが、それがいいらしい⁉

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8月にもなれば夏も中盤。あとは秋に向かってぐ~っと進んでいくわけですが、いやはやそう考えると一年すぎるのも早いなと思ってしまいます。

さて、来週の6日、9日は広島・長崎に原爆が落とされた「原爆の日」になり15日は終戦の日と言う事で、戦争にちなんだ日がやってきます。今では第二次世界大戦リアルタイムで過ごした人もかなり高齢となっており、語り継ぐ人も少なくなっていると言う…時間は常に流れている以上、どうしようも無いのですがなんとも複雑な気分ですね。「忘れられた戦争」として第一次世界大戦の例があるので実に心配な所です。

 

さて、話は変わりまだまだ暑い日が続く訳ですが…現代では冷房やアイス、冷却スプレーなどの道具があるから暑い暑いとはいえ、家の中に入れば涼しい物です。

しかし、今から昔…江戸時代の頃はどうやってこの暑さを凌いでいたのか?

団扇打ち水、スイカや蕎麦は現代でも受け継がれ、時代劇などにも出て来るので知っている人も多いかと思われますが…江戸時代頃の夏の定番の品の中に、現代からすれば非常に意外な物が親しまれておりました。…それが、なんと「甘酒」です。

 

甘酒と言うと冬の寒い時期に飲むイメージが強いのですが、江戸時代では夏に「甘酒売り」が歩いて回っていたと言う話があり、もちろんこの場合の甘酒は、冬に飲む暖かい物とは違い、冷やしてはあるのですが…まぁ、今の感覚からすると何とも奇妙な感覚ですね~

一般的に売られている甘酒には実は二種類の製法があり若干の違いがあるそうです。

一つの作り方は【酒粕】から作る方法。この作り方は酒屋さんが酒作りの過程にて作られる酒粕から作られるのと、発酵させるための設備が要らない為に安価に作成が出来ます。しかし、酒粕を使用する為にアルコール分が多少なり含まれると言う注意点があります。

対してもう一つの作り方が【米麹】から作る方法。こちらは米麹を使い発酵させるための温度管理などが重要となる為に手間がかかる物の、アルコール分は発生しません

 

さて、この甘酒が夏の飲み物として江戸時代に広まった背景にはやはり夏の体力低下を予防する目的があったらしく、栄養素も多く含み冷やして飲むと丁度良いと言う事で甘酒が売られるようになったようです。

甘酒はその栄養素の豊富さから「飲む点滴」と呼ばれており、実際に含む栄養素ビタミンB1、B2、B6」、「葉酸」、「食物繊維」、「オリゴ糖」やその他「アミノ酸」「ブドウ糖」という組み合わせは実際の点滴液の内容と一緒であるとも言います。

 

ビタミンB1」には、食欲がなくなる・疲れやすくなる・体がだるくなると言った夏バテなどによって発生する「疲労」を回復する効果を持ち、日焼けやなどに際して皮膚の再生を促す「ビタミンB2」。急激な寒暖差から起こる自律神経の乱れや、そこからくる免疫力の低下等を予防する「ビタミンB6」。慢性的な疲労の原因や、胃腸の弱り等の原因としてあげられる腸内環境の悪化を「食物繊維」が悪性物質を掃除する事によって改善させ、さらに「オリゴ糖」が腸内の善玉菌の成長を助け、腸内の環境を整えてくれます。

 

夏バテ防止にも良いのですが、それ以外の効果でも体に良い感じですね。

しかし、高血糖・糖尿病などの気配がある方には注意が必要です。この甘酒に含まれているブドウ糖は体への吸収率が早く、そのおかげで体の疲労解消・エネルギー補給に丁度良いのですが、その吸収率の早さゆえに上記の二つの病気の方は注意が必要になります。

健康に良い飲み物とは言えこればっかりはどうにもなりませんので…

 

また、冷やして飲む以外にも冷凍庫などで凍らせてシャーベットのようにして食べる方法も涼しげでよさげな感じですね。

温めるか、冷やすか…どっちがいいんだろう?痛い時の処置方法

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温めるのか冷やすのか…アイスにハーゲンダッツがあるじゃないですか?あの高い奴

アレを食べる人の中では、ハーゲンはキンキンに冷やすより少し溶かして食べやすくしてからがウマイ!て人と、電子レンジで溶かして食べる猛者…と言うか、それはアイスなん?て人と、キンキンのガチガチに凍らせスプーンもなかなか通らなくした上で、「食べたいなら力尽くで食べて見せよッ!いざ、実食(はじめい)ッ」という三種に分かれるそうです。

また、そばやうどんでも夏なら冷たい方が良いだろ!という人と、いやいや蕎麦、うどんは温かいからうまいんじゃい!って人と別れるかと思います。

 

冷やす温めるか…どう食べた方が美味しいのかは悩み所であります物の、その辺は個人の好き嫌いでよいかと思います。が、好き好みで冷やすか温めるか決めちゃダメな物もあります。それが「炎症」の処置方法です。

「捻挫した時は冷やしなさい!」とか「腰痛には温めるのがえぇんじゃ~」等と言いますが…同じ炎症でもこのように「冷却」する時と「温熱」する二つの方法がありますよね?

あれはどうしてなのでしょうか??

「冷やす方」の目的は、冷やす事によって血管を収縮させて血の流れを悪くする意味があります。血液の流れが悪くなるのはダメなんじゃ…とも思うでしょうが、内部で出血している状態の場合はそれをすることによって内出血を抑えたり、腫れを抑える効果がある他に、冷却する事で痛覚を麻痺させて痛みを和らげる効果があります。

「温める方」の目的はズバリ冷やす方とは真逆の「血行促進」です。さっきの話からしたら血行促進はいけないのでは…と思われるでしょうが、血行促進する事により何らかの理由で凝り固まった筋肉や血管を柔軟にしてあげる事が出来、これによってそこからくるような痛みを取り除くことが出来ます。

 

と、早速ネタバレになってしまいましたが…そう、「冷やす」治療法と「温める」治療法とでは治療する為の症状が違う訳です。

打撲、捻挫、骨折などはその通り内出血や腫れを伴うために温めて血行促進すると余計に腫れや出血、痛みが強くなるので冷やす方法で処置を取り、逆に筋肉のコリや血流が悪くなってじんじん来るような痛みには冷却するとさらに痛くなる訳なので、温める治療法にて処置をしてあげると良いでしょう。

 

捻挫冷やす。腫れが引くまでの2-3日はしっかり冷やす。引いた後は温めてあげる。

打撲冷やす。上に同じく腫れが引くまでしっかり冷やす。引いた後は温めてあげる。

骨折冷やす骨折部位よりも大きめに冷やす。時間は15-20分を目安とす。あくまで応急処置と言う事を忘れるべからず。

肉離れ冷やす。幹部全体を15-20分を目安として冷やす。一旦離した後に再度痛むならば繰り返す。応急処置と言う事を忘れるべからず。

膝の痛み運動中などの突発な場合は冷やす。15-20分くらい冷やして、その後はしばし安静にする。慢性的な痛みの場合は温める。血行不良、筋肉が固まるのが主な原因とす。安静を保ち、じっくり温めるのが良し。入浴をしながら軽めのストレッチで更に改善。

肩の痛み運動時、後の痛みの場合は冷やす。急激な動きによる筋肉の痛みが原因。運動後に痛む前に冷やす事も良し。その場合は筋肉痛の予防となる。運動以外の肩痛いの場合は温めるのが良し。肩を動かさなすぎによる肩の筋肉の硬直からくるものとす。温めて、マッサージする事により改善へと向かう。

腰痛:なった直後、一番痛む時期は冷やすのが良し。ぎっくり腰、事故、運動後の痛み等の種類を問わず直後は冷やす。その後も数日たっても痛むのならば温めるのが良し。

 

このように並べていって気がついた方もいるかと思いますが、「突発的な痛み」から来るものは「冷やして治療」をするのが良くて、「慢性的に痛む」場合は「温めて治療」するのが良いと言うのが分かるかと思います。

実際に傷ついた部位は自然治癒によって治る訳ですが、傷が思ったより深かったりちゃんと治らなかったりすると見た目では分からないですが、内部ではちゃんと治癒できていなかったりします。そう言った理由で、筋肉や血行が悪くなり後々まで痛みが続く事がある訳です。

 

この時期は暖かさが出てきた為に寒さからくる「こわばり」等は少ないとは思いますが、その代わりに不安定な気候から古傷が痛んだりする「気象病」が出てくるかと思いますし、運動も盛んになりケガ等も多くなるかとも思います。

痛みが出てきたら無理せずにしっかりと休むようにしましょう!

暑い日にはサッパリ済ませたい、そんな時に便利なお茶漬け

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夏になると簡単でさっぱりした食べ物が多くなります。冷奴ざるそば素麺お茶漬け

お手軽に作れて、軽く食べられてと言うのがいいですよね。

筆者はたまにお茶漬けを食べたくなる時がある訳ですが、大抵は市販のお手軽インスタントお茶漬けで終わりです。以前に本格的なの作ろうと薬味やら刺身やら入れて作ったら、入れたゴマの量が多すぎてほぼゴマの味しかしない残念な結果になりました。

また久しぶりにチャレンジしてみようかな?

 

さて、お茶漬けはご飯の上にお茶をかけて食べる単純な物ですが…他に乗っける具の種類やお茶代わりにかける出汁の種類を変えるだけで様々なアレンジが出来るのも魅力の一つです。

その歴史は古く、それらしきものが登場したのは平安時代と言われますが、もっと古くからあったのではとの見方もされています。

一般的に広まっていったのは、江戸時代の頃。この頃の一般民は番茶をかけて食べていたようですね。

また、商家に勤めていた奉公人などは仕事に追われることが多く、食事の時間なども短かった為に自然と食事方法に茶漬けの文化が入っていったとされています。

おぉ、今の時間に追われる日本社会はこの頃には形成されていたと言う訳ですか…

江戸時代を過ぎ、やがて1950年代になるとご存知の「永谷園のお茶漬け」が登場しインスタント茶漬けの祖として、そこから様々なインスタント茶漬けが派生していきます。

歴史から見ても分かるように、お茶漬けは「豪華さ」や「華やかさ」を求めた料理ではなく、手軽に簡単に早く食べれる所を追求した食であり、故に今も親しまれている訳ですね。

 

先にも言った通り、お茶漬けは乗っける具材やだし汁によって様々な型に変化させることが出来、ご飯にただお茶やだし汁をかけただけのシンプルな物から、刺身に使うような魚介類を乗せた物やちょっと高級意向で鰻や鯛を乗せた物。さらには肉を乗せた肉茶漬けなんてものもあり、自分の好みによってあれこれいじれるのがとても楽しいですね。

 

しかし、意外な注意点がお茶漬けには二点ほどあります。1点は、意外と水分量が多いためにいっぱい食べたり、+αで他に水分の多い物を一緒に食べると人によってはお腹が緩くなってしまう場合があるそうなので注意が必要です。

そして、もう一つが「意外と消化に悪い」と言う事です。

見た感じですとご飯にお湯をかける訳ですから、お粥と同じ原理で消化に良さげな感じなのですが…ところがどっこい!そんなわけは無かったのですね。

んではお粥も消化に悪いのでは?と思われるお思いますが、お粥は別に消化に悪くは無いのです。この二つの差はなんでしょうか?

見た目では同じように見える訳ですが、よくよくその作る過程を考えて頂ければすぐにわかるかと思います。

お粥はお米を炊く時点から水分を多くして「お粥」として作ります。しかし、お茶漬けは普通に作ったご飯にお茶をかけて食べる訳で、「ご飯」として作られた物をお茶漬けとして使っております。お米のそもそもの硬さが違う訳です。

加えて、お粥は作るまでに20分くらい多い水でじっくりと炊いて作る訳ですので米もホロホロになる訳ですが、お茶漬けは別にお茶や出汁を注いでから20分も放置してから食べたりはしません。基本的にはお茶をかけてすぐ食べるようになっておりますので、お米は大して柔らかくはなってない訳です。

その状態でよく噛まずに流し込むわけですので、消化に悪いと言われる訳ですね。

 

なるほどと言う感じですが、正直筆者もお教えてもらうまでは分からなかったです(笑

暑い時期に食欲がなくササっと食べたい時や、比較的軽く食事を済ませたい方には特におすすめになります。

特に、お茶漬けと言うと「温かい」イメージが強いかと思いますが、冷たいお茶でも作る事ができ、その名も「冷やし茶漬け」。暑い時のお供にお茶漬けなんかはいかがでしょうか?

暑い時こそ食べたくなる「辛い物」!だけど体にはどうなのか?

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人が生活していくうちで最も大切な物が「衣・食・住」と言われていますが、その中でも食を支える感覚でもある味覚。

甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の基本となる5種の他に「渋み」や「清涼感」等の感覚からくる準味覚の物を含め、人は様々な味を舌で感じる事が出来ます。

 

その中で準種に入る味覚の一つに皆さんもよく知っている「辛み」があります。一説には「味覚」というよりも「感覚」に近い感じらしく、舌で感じる辛さを皮膚や粘膜に持ってくると「痛み」に代わる事がその理由らしいですね。

さて、その「辛み」なのですが…丁度この時期7月と8月にかけて辛さの化身である「唐辛子」が旬を迎える時期であります。7月からは「青唐辛子」が旬を迎え、8月からは「赤唐辛子」が旬を迎えます。

唐辛子を使った料理というのは世界各国に存在しており、例えばインドのカレーや、メキシコのタコス。タイのトムヤムクンや、ジャマイカジャークチキン等々…なんだか暑い国が多い感じですね。

 

しかし、ふと思った事があるのですが…「辛さ」は人体の「痛覚」と同じ感覚であるとするならば、そもそも痛覚は人体にとっては「危険」の警告サインです。病気、けがなどで体の部位が痛む時は、そこに異常があるからなのはご存知の通り。と、すれば本当は辛いのって毒なんじゃないのかしら?とも思ったりするわけですがどうなんでしょう??

唐辛子の辛さの元となる物質を「カプサイシン」というのですが…先にお話しするとこれの持つ毒性はあるにはありますが、かなり多量の摂取を行わないと悪性は現れず、発がん性に対しても「促進する可能性あり」という結果と、「がん細胞を抑制する」と言う話があったりとイマイチ分かりません。

 

普通に食べる分に関しては問題ない訳ですが、どんな物でも食べすぎは体に毒となります。

刺激物を多く摂取する事によって最もその影響を受けやすい場所が「舌」になります。

カプサイシンはその通り刺激物である為に、舌のように様々な味覚を感じ分けるような繊細な仕事をする器官との相性はよくありません。

極端に辛い物を好んで食べ続けた場合には、自覚症状は無くとも味を感じるセンサーにダメージが蓄積していき能力が衰えていきます。

そうすると、より辛い物と辛さの質がどんどん上がって行く為に悪循環に陥ります。

また、舌の感覚センサーが弱くなる為に濃い味付けを好むようになることもあるそうです。

本人では自覚症状が全く無い為に気がついたらいつの頃からか濃い味の物が好きになっていた…なんて事も。そうすると何が悪いのか?というと、味が濃い=塩分、糖分が多くなると言う事なので生活習慣病に近づいていきます。

 

こう見ると体に悪いことだらけの様な気がしてきました…

しかし、悪いことだらけではなく…辛い物を食べる事によって汗をかくかと思いますが、この発汗作用が夏には丁度よく、汗の気化熱作用にて体の温度を下げて涼しさを得る事ができ、また食欲が減少する暑い時期でもカプサイシン等の辛み成分が胃の粘膜などを刺激する事によって、食欲を増進させることが出来る為に食欲が落ちて体力や免疫も傾きがちな夏の時期には丁度よい感じになります。

成程…暑い時期に辛い物が食べたくなると言うのは間違いではない訳ですか。

しかし、重度の夏バテなどの時に辛い物を食べると、ただでさえ弱っている胃腸にさらに負荷をかけて胃痛、腹痛などの症状を出す事もあるので、その辺は自分の体とご相談しての実食としましょう。

 

唐辛子のカプサイシンは他にも様々な所で使うことが出来、その良い例が米の虫よけ。10kg辺り5本くらいを目安にそのままの状態でお米の上においてあげると効果があるのだとか。米の中に混ぜてしまうと、唐辛子が破けて中の種やらが散らかるのでお勧めはしません。

また、夏場ではアレですがお風呂に切った唐辛子(2本くらい)をネットに入れて浮かべてあげると血行が良くなって、体も温まりやすい唐辛子風呂になります。冬場や寒い時はこれであったまると良いでしょう。

唐辛子二本じゃ足りないぜ!という方は増やしても大丈夫ですが、入れすぎると大変な事になるので注意しましょう!

高温多湿に注意!この時期に多くなる熱中症

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暖かい…と言うよりも暑いと言った方が正しいこの季節。イベントにスポーツにレジャー等々、色々な所に出掛ける事も多くなるかと思いますがそうすると怠っちゃいけないのが水分補給。

この時期になるとどこでもかしこでも熱中症対策」とか熱中症注意」なんてよく目に耳にするかと思いますが、「俺は大丈夫」と軽視する方も多いと思います。しかし、熱中症は死につながる症状だと言う事を忘れないでいただきたい。

実際、熱中症で死亡者が一番多かった2010年では1731人が死亡し、それ以降の年も年間500人以上が熱中症で死亡しております。熱中症はその症状に三つの段階があるのですが、その最終段階まで行ってしまった場合の致死率は30%と高く、たとえ無事であったとしても脳機能や腎機能などに障害を残す事があるそうです。

 

熱中症のメカニズムは簡単で、いわば体のオーバーヒート。パソコンやiphoneandroidなどで経験したことがある人もいると思いますが…暑い中でずっと使っていたら、処理速度が重くなってきて最終的に動かなくなり、本体触ったら熱くなってた。

これは、中にある情報処理をするチップの放熱が間に合わず中に熱がこもり、最終的に加熱しすぎて電源が落ちる現象なのですが…これと同じことが人体でも起きている訳です。

本当ならば汗を体から出す事によって気化熱の作用で体の温度を下げる訳ですが…何らかの理由によって、体温が下がらなくなることで体内に熱がこもり温度が上昇して熱中症が起こる訳ですね。汗による気化熱の影響を受けられない状態でもなる為に、高温な場所じゃなくとも多湿な場所だと汗による気化熱作用が働かない為に熱中症になる可能性があります。

 

熱中症による症状の重度分類は…『Ⅰ度(軽症)』「気分が悪い」「手足のしびれ」「手足の痙攣」「こむら返り」「血圧低下」「皮膚蒼白」等を引き起こし、体温や皮膚感に関して異常は見られない物の場合によっては「意識を失う」場合もあります。

応急処置としては「物陰に移動させる」「水分を補給させる」「衣類を緩めて体を冷やす」の三点になります。

さらに症状が悪化し『Ⅱ度(中等症状)』になると「強い疲労感」「頭痛」「吐き気」「めまい」「脱力感」「大量発汗」「頻脈」等の症状が現れるようになり、体温が上がるのですが皮膚を触ると冷たい感じになっております。

この段階になると、ただの水分補給程度ではどうにもならないことが多いため、医療機関での輸液による治療が必要となります。そして、この状態をそのままにして時間が経過するとⅢ度の熱射病に移行します。

『Ⅲ度(重症)』になると、体の中では「深部体温上昇」「脳機能障害による意識混濁」「意識喪失」「肝臓機能障害・腎臓機能障害」「血液凝固障害」と言った重度の症状が次々と起こり始め体温も40度以上に上がり、皮膚を触ってもその温度が分かるほどになります。

人は表面部より内部の方が体温は高く、表面部で40度あると言う事は内部ではもっと温度が高くなっていると言う事です。この段階まで行くと死亡の危険性もある為に、緊急搬送と入院をして人工透析や輸液を行うそうです。

 

応急処置として「物陰に移動させる」「水分を補給させる」「衣類を緩めて体を冷やす」との事ですが…この際に体を冷してあげるコツとして、「わきの下」「首の側面」「足の付け根」など比較的、太い血管が浅い位置を走っている所を冷やす事によって効率よく体の温度を下げる事が出来ます。また、体に水をかけてあげる事によっても気化熱によって体温を下げる事が出来ます。この際に、うちわや扇風機などで扇いであげる事によってさらに効果を上げる事が出来ます。

意識がしっかりしており、気分が悪かったりしないのであれば水分補給をさせるのですが、その際は経口補水液」「スポーツドリンク」「0.1-0.2%の食塩水」をゆっくりと飲ませてあげましょう。この際に、清涼飲料などを大量に飲ませると急性の糖尿病である「ペットボトル症候群」を発症する可能性がある為に注意をしなければなりません。

 

熱中症の予防をしっかりしてならないようにする事が大事なのですが、なってしまった時にどうするか?というのを知っておくのも大切です。

熱中症はいかに早く体温を下げてあげるかが肝心になって来るので、そこの所をしっかり押さえてあげると良いでしょう。

また、少しでも手に負えない時はためらわずに救急車を呼ぶようにしましょう。どうでも良い時に呼ぶわけでは無く、緊急を要して呼ぶわけですのでその辺を勘違いしてはいけません。

えぇい、こんなにもいる物なのか!刺す虫、噛む虫!

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さてさて、そろそろ虫が多く出てくる季節になってまいりました。

筆者にとってはものすごく嫌な季節でございます。さて、そんな忌々しい奴らはこちらが何もしていなくとも攻撃をして来る時があります。

この時期に出る、刺してくる虫なんてせいぜい「蚊」とか「蜂」くらいじゃないの?なんて思った方は実に甘いと言わざるを得ません。

夏に現れる虫刺されの原因となる虫はこんなにいるんですよ。

 

【ダニ】ダニと、簡単に言ってもその種類は豊富ですが…とりあえず住宅の中で刺して害をなすダニの種類と言えば「イエダニ」「ツメダニ」「ツツガムシ」とこの辺が多いかと思われます。症状としては肌の柔らかい所を狙い、赤い発疹が近い範囲に点々と数個できて、痒みを伴う所にあります(ツツガムシの場合は痒くならない)。ダニ類は夜行性の物が多いために夜に刺されることが多いみたいですね。

 

【ノミ】ダニと同じく近い範囲に複数個所を刺す為に赤い発疹が比較的近場に集中し、強い痒みを発します。ダニとの違いは、ノミは昼間でも動くために昼間でも刺される事があり、また、刺す範囲は足元が多く水膨れになる事もしばしばあるようです。家でペットを飼って、なおかつ家の中外を常に出入りするような状況だと刺される可能性が高い。

 

【ブヨ】小型のハエの様な虫。吸血をするもののノミやダニと違い、刺すのではなく噛んで出血させた場所から血液を吸うと言う。蚊と同じく、顎でかみついた際に毒腺から毒を注入する為、時間経過と共に痛みやかゆみ、熱を持って腫れます。また、場合によっては強いアレルギー症状やリンパ管の炎症など引き起こす為に長く続く際は注意が必要。

 

【アブ】刺すと言ったり噛むと言ったりどっちが正しいのか…ハイ。アブはブヨと一緒で噛んで作った傷から血をすするので「噛む」がただしいです。アブは大型の虫の為、噛まれた際に強い痛みを伴い、それと同時に毒を注入する為にすぐに払ったとしてもその後に腫れて強い痒みを放ちます。ブヨと同じく腫れや痒みや痛みが続く場合は二次感染症などの可能性がある為に注意が必要です

 

【ムカデ】日本の毒虫として有名な昆虫。強力な顎を使ってかみついてくる他、その毒性も蜂と同じくらい強いと言う。野山に潜む他、ゴキブリやクモ等の大型の虫を襲うために大型の種の物が民家に侵入する事も珍しくはなく、物によってはジャンプを行ってくると言う。

傷口はその通り噛むので並んだ二つの傷口が作られ、火傷と比喩されるほどの強い痛みと腫れが特徴。また、前記の通りハチ毒と似ている為に急性のアレルギー症状を出す場合があるので注意が必要です。

 

【ハネカクシ・カミキリモドキ】ハネカクシは黄色と黒色をした体長数ミリ~数センチの大きさの羽が無いように見える虫で、カミキリモドキは体長1センチ~2センチ程度の細長い形をした虫になります。これらの虫は体から特殊な分泌液を出し、その物質が肌に触れる事によって強い炎症を引き起こし火傷のような状態を作る為、やけど虫の名前でも呼ばれています。

 

虫刺されはその刺された虫の種類によっても処置の仕方が変わってきますが、「ダニ」「ノミ」「アブ」「ブヨ」は痒みがある為に小さいお子さんとかだと、掻きすぎて患部を掻き壊して深い傷になったり、そこから二次感染症になる可能性もあります。

軽度の痒みの場合は市販薬でも大丈夫ですが、これが赤みやかゆみが強くなると抗ヒスタミン薬やステロイドの内服薬が必要となる為にお医者にかからなければなりません。

「ムカデ」の場合は応急処置として「温水で温める」のが良いと言う事です。ムカデの持つ毒素はタンパク質由来の物であり、温度にして50度以上に熱すると毒素が破壊されると言います。しかし、50度では人でも火傷をしてしまうためにそれギリギリの温度(40~45度)くらいの温度で温めると症状を緩和できるそうです。逆に冷水では痛みが増すようですので注意が必要です。

また、「ハネカクシ」や「カミキリモドキ」の持つ毒は、その体液が由来ですので水で洗浄してあげた後に皮膚科に受診するようにしましょう。毒が付いた部分を洗う前に触れると、その場所も炎症を起こすので注意です。