どんな栄養も取り方では毒にも薬にもなる…「糖質」

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どんなに身体に必要な物や栄養素になる物であっても、量が多すぎれば毒になり体を傷つける諸刃の剣となります。何事も度が過ぎると言うのは良くないのです。

取り分け我々の生活の中で、特に多く口にする機会があるであろう特定の栄養素たち…最近は、摂取量が多くなる事を危惧して制限を呼びかける声も多くありますが、その多くの栄養素についてどのくらいの認識を皆さんは持っているでしょうか?と言う訳で今回はその中の一つ、糖質に付いてのお話です。

 

糖質

様々な飲食物に使用されており、一日の量で言えば気を付けていないと絶対に摂取量超過を起こしているであろう栄養素。

一日の糖質の摂取目安の量は、運動などをしないデスクワーク中心の人であれば1日「270g(女性)」「330g(男性)」前後となります。

さてさて、この糖質…取り過ぎれば内臓脂肪の原因になったり、糖尿病の原因になったりするのは知られていますが、その他にも…

 

うつ病になり易くなる

 不規則なタイミングで糖分を摂取した後の低血糖状態にて、 副腎より抗ストレスホルモンであるノルアドレナリンが分泌され、低血糖を回復させます。しかしそれにより、本来のストレスがかかった時に十分な量のノルアドレナリンが分泌されなくなり、うつ病へのリスクが高まります。
 

老化の原因にもなる

 糖質とタンパク質が熱によって組み合わさるとAGEs(糖化最終生成物質)と呼ばれる物が作られます。この物質は皮膚、血管、脳内、内臓などの各所に渡り様々な影響を及ぼす物質で、身体の老化(アルツハイマー、皮膚のたるみ、動脈硬化白内障 など)を助長する働きがあります。

 

などの影響を身体に及ぼすと言われています。

悪い効果の方に目が行きがちですが、その一方で、取らなすぎる事による影響も様々あり…

 

▼身体のエネルギーとなる

糖質は人間の体を動かす為のエネルギー源として最も効率の良い栄養成分になります。脳細胞や各神経組織、筋肉などが正常に働く為には糖質からとれるエネルギーが必要であり、人の体温を正常に保つのにもエネルギーが必要になります。

体温が低くなると、身体の各所に様々な悪影響を及ぼすほかに、免疫機能が下がる為に感染症などにもかかりやすくなります。

疲労回復

体内に入った糖質類が血中でビタミンBによってエネルギー変換される事により、身体の隅々までエネルギーが行き届きます。

ビタミンBが疲労回復に良いと呼ばれるのは、この糖質をエネルギーへと変換する機能を持っている為。身体を酷使した後に充分な糖質を取る事によって筋肉内の貯蔵エネルギーを充てんできるために疲労回復も早まります。

逆に十分なエネルギーが得られなければ、エネルギーの補填が出来ないに疲労感が長引きます。

 

全部が全部、取る事が悪い訳では無くあくまでも「摂りすぎる」事が身体に悪影響を与えるのです。しかし、今まで何も気にせずしてきた事に改めて目を向けて考えてみる事は良い事だと思います。何事も適度に過剰にならずを心がけていきましょう。