もうじき大晦日!日本は年越しそばを食べるけど…世界にはそう言う風習ってあるの?
新年を迎える時。
その地域によって様々な伝統行事や風習がある訳ですが… 「年越しそば」は多少中身が変わったりする事はあれども、基本的には全国共通となります。
さて、新年を迎える年越しのお祝いは全世界共通のお祭りになります。
先の通り日本では、新年の移り変わりに蕎麦を食べる事で長寿を願ったり、商売繁盛を願ったりと縁起担ぎをするのですが…こういった年越しに食べる「特別な物」は世界各国にもいろいろあるようです。
この時期の世界の年越し料理にはどういった物があるのでしょうか?
・ドイツのジャム入り揚げパン【ベルリーナー・プファンクーヘン】
ドイツで主に大晦日の夜と 謝肉祭の祝日を祝って食べる伝統的なお菓子。
中にジャムやマーマレードを入れて、外側は粉砂糖やアイシング、チョコレートなどがかかっている。
元々は年が明けてより厳しくなる冬の到来に備えて食べるのと、油と鍋があれば簡単に作れる手軽さから広まったとされています。
本場のドイツでは、ジャムの代わりに悪戯として中にマスタードが入っている場合もあるので、貰った際には気を付けよう!
・平たく黄金色の輝きはまさに「金貨」【レンズ豆料理】
イタリアと、その移民が多かったブラジルでは大晦日の夜にレンズ豆を食べると金運がやってくると言われその風習が現代も残っています。
イタリアでは主に、同じくこの時期に食べられる加工肉である「ザンポーネ」や「コテキーノ」の付け合わせとして調理され、一方のブラジルでは煮込み料理として粥のようにして食べられるそうです。
・オリジナルレシピは伝説の彼方に…【オリヴィエ・サラダ】
ロシアでも様々な大晦日の料理がふるまわれるのだろうが、その中でも特に代表格なのが「オリヴィエ・サラダ」になる。
ジャガイモや鶏肉、キュウリやニンジン、ピクルスと固茹で卵を材料とし、これらを賽の目切りにしてマヨネーズと一緒に混ぜる。好みによって具材の変更・追加、黒コショウやサワークリームを混ぜるのも良い。
元々は1864年に作られたレストランが出していた一品なのだが、あまりにも人気で評判が高かったために各地でも作られるようになった物。しかし、作るのに重要なオリジナルソースのレシピが消失してしまっている。
・家族総出で大晦日に作りまくるぞ!【餃子】
日本のお隣さんである中国では、昔より大晦日の日に家族総出で餃子を作り、それを新年に入ると同時に食べる風習があるのだとか。
中国の餃子は日本で言う 「水餃子」の事を指し、日本で言う焼き餃子はあちらで「鍋貼(グォティエ)」と言うらしい。
新年に食べる餃子には色々と意味があり、餃子の発音が「交子(子を授かるの意)」と似ている為に子宝に恵まれる、子孫繁栄の意味があったり、餃子の形が清時代の貨幣に似ている為に金運にも恵まれるなど様々な縁起の意味があると言う。
土地が広大な中国では、餃子を食べる地方の他にもち米で作られる団子の 「湯圓(タンユェン)」を食べる場所や、魚を食べる場所もあったりする。
他にも、ビュッフェスタイルで大晦日に盛り上がるイギリスや、中に小さな人形やコインが入った当り入りケーキ「ガレット・デ・ロワ」を食べるフランス、でっかいドーナッツである「オリーボーレン」を食べるオランダなど色々あります。
日本では大晦日~お正月までの流れを大事にしていますが、逆に西洋圏では大晦日は祝うけどお正月はそんなに…と言う所もあるようです。
ところ変われば祝い方も変わる。たまには、他国流のお祝いの仕方をまねるのも楽しいかもしれませんね…と言う事で皆さん良いお年を~