「酔っぱらった」時の脳内ってどうなってる?実は見て分かる脳内への回り具合!
クリスマス、お正月と続いてお酒を飲む機会も多かったと思われる年末年始。
今月(2月)も節分やバレンタインなどでお酒を飲む方もいるでしょう。
酒は『飲んでも飲まれるな』と言う通りに、適度に飲めば楽しいのでしょうがへべれけになる程に飲んでしまうと後が大変になります。
さてここで、お酒を飲むと酔っぱらうのは当たり前なのですが…どういう仕組みでアルコールによって酔っぱらうのかは知っているでしょうか?
飲んだアルコールは小腸内より吸収されるのでありますが、その吸収したアルコールを分解して無毒化するのはご存知 「肝臓」のお仕事になります。
このアルコールの分解の速さには個人差があり、それによって お酒に「強い」「弱い」と言った区別がつくのであります。
当然ながら入ってきたアルコールの分解能力が高ければお酒に「強い」となり、その機能が弱ければ「弱い」となる訳です。
さてさて、人体に吸収されて血中にアルコール成分が含まれるようになると当然ながら毛細血管などの血管がたくさん張り詰めている「脳みそ」なんかは少量であっても強く影響を受けるようになっていきます。
この脳にアルコールが影響をし始めた状態を「酔っぱらう」としている訳ですが、実は酔っぱらっている人の様子から脳のどの辺までアルコールが影響を出しているのかが分かると言います。
・ほろ酔い状態
主な状態【顔が赤くなる、爽やか気分、判断力の低下】
アルコールが血中を回り始めて脳に到達し脳の外側部分… 大脳皮質辺りの機能を低下させ始めた段階。機能が低下したと言ってもまだまだ大丈夫であるが、もちろんこの時点から車の運転はアウツ。脳内での大きな動きがない為に身体への影響も軽微なモノ。
・酩酊状態
主な状態【大声、怒りっぽくなる、千鳥足、同じ話の繰り返し、嘔吐】
更にアルコールが脳を侵食して行き、大脳皮質よりさらに深部へと至った状態。この辺りまでくると小脳などもアルコールによって機能が低下し始める。
大脳皮質よりもさらに深部、大脳辺緑系がアルコールの影響を受けて活発化するために感情や本能が抑えられなくなり、運動機能を制御する小脳も麻痺し始める為に真っすぐ歩けなくなる(いわゆる千鳥足)。
・泥酔状態
主な状態【まともに立てない、喋れば支離滅裂、意識があやふや】
更に血中アルコールが上昇して、更に脳への影響を深めた状態。大脳と小脳の殆どの機能が麻痺、または著しく低下した状態である。
大脳が正常に動いてない為に、自分で何を喋っているのかも分からず意識もあやふや。
また、運動機能を司る小脳もまともに動いていない為に立てない状態でもある。
この頃になると、大脳の深部にある記憶中枢にも麻痺が及び始めている為に、次の朝起きても記憶がない事もある(この状態を ブラックアウトと呼ぶ)。
・昏睡状態
主な状態【動かしても起きない、大も小も垂れ流し、呼吸の異常】
この状態になると脳の機能がまともに動いておらず、更には延髄(呼吸中枢)にもアルコールによる麻痺が訪れる為に呼吸が停止する場合もあります。
また、人体のその他の機能も麻痺している為に、嘔吐してそのまま気道が塞がれて死亡するケースや、屋外では体温の維持が出来ずに凍死のケースも割と多い。
ちなみにこの状態での睡眠は通常の睡眠とは異なり、脳の機能が途中で切れてしまっている状態である為、どちらかと言うと気絶や失神に近い状態である。
ざっくりと分けて四段階になります。見ても分かる通り、昏睡状態に陥ると寝ていると思ったら呼吸が止まっていたなんて事もしばしある為に注意が必要です。
酔っぱらってる頭の中ではこんな状況になっているとは…よくアルコールと認知症の関連性について言われますが、何となく納得してしまうと言う物…お酒は適度に楽しんで飲むようにしましょう!