身体によいけど酸っぱいクエン酸。何で身体に良いの?

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今の時期位から収穫が多くなっていく柑橘系の果物。

それはみかん!…と言いたくなるところですが、今くらいの時期ですとレモンの方が旬になっております。


さて、レモンと言ってパッと思いつく物は、9割の人が『酸っぱい』という事だと思います。

実際、同じ酸っぱいでご存知 「梅干し」と同じく、イメージしただけで口の中に唾液が出てくるくらいに酸っぱいと言うほどである。

このレモンの酸っぱさの原因とはいったい…と、まぁ、知っている方も多いと思いますがクエン酸による効果ですね。

古くから酸味成分として知られているクエン酸食品添加物でもある為に、口にしたことが無い人はいない物と思われます。

さて、『クエン酸が身体によい』と言う話は多くの人が耳にし、知っているかと思うのですが…なんでクエン酸は身体によいのでしょうか?あんなに酸っぱいのに?

 

クエン酸にどんな効果があるの?と言うと大体の人がぱっと思い浮かぶのが多分疲労回復』についてかと思われます。

色々な物を食べることによって得られる様々な栄養素。それらを使ってエネルギーを作ってくれるのがクエン酸の働きになります。

体内で分解されたそれらの栄養素は身体の細胞中で起こるクエン酸回路と呼ばれる化学反応の連鎖によってエネルギーを生みだすのですが、その名前の通りその化学反応の中心的な存在がクエン酸となっております。

これによってエネルギーが作られるのですが、運動によって発生した 疲労物質を分解除去してくれるのもクエン酸の役割になります。

その他にもクエン酸によって血中の老廃物の排泄が進むために血液の流れが良くなり、カルシウムなどのミネラル成分をクエン酸と一緒に摂取する事によって身体に吸収しやすくしたり、クエン酸によって肝臓の代謝が促進されるので、肝機能の向上や 二日酔い等に効果があると言う話も。

様々な所で身体に良いクエン酸ですが、舐めて分かる通りあれだけ酸っぱい=酸性が強い訳で、刺激が強い物質であります。だとすれば、健康だからと言って一度に多くのクエン酸を使っても大丈夫なんですかね?

クエン酸の1日辺りの摂取量については、過剰に摂取したとしても多い分は身体から排泄される為に、世界保健機構こと『WHO』で特に定めている事は無く(砂糖や食塩等だとWHOが1日の摂取量を定めていたりする)、日本の国内でも特にこれ以上取ったら身体に悪いと言う明確な基準は存在しない様子。

あるとすれば、より効果的な1日の摂取量として「10g~15g」位が丁度よいと言う事。

もし副作用や過剰摂取によるものがあるとすれば、強いて言うなら『酸性物質』である為に、過剰や濃縮物の摂取の際に喉周りに炎症や痛みが引き起る可能性や、繰り返し濃い物を使用する事によって齲歯の原因になる可能性がある事程度。

最も、これらは余程の量や濃度で連続使用した場合に考えられるのであって、普通ではあまりないモノと思われます。

 

…そう考えると、過剰摂取でも悪影響が出ず身体の疲労を回復させて、エネルギーを作る手助けをしてくれる万能薬のような見方も。

風邪の引き初めにはミカンや蜂蜜とレモンなどと言われるのも納得と言う所。

これからの時期、寒さに乾燥など身体に疲れがたまりやすい季節に入ってきますのでレモンやミカンなどのクエン酸がいっぱい入っている物を食べ、身体を労りながら過ごしましょう。