歩き続けて何処まで行こう?健康のためには一日約5.6㎞(8000歩)歩こう!
昔々。それはまだ車やバイクも無かった徒歩の時代…道路もアスファルトではなく唯の地面であり、その上をクツではなく、草鞋何かで歩き行き来していたくらいの頃。
つまり江戸時代と言った感じの頃ですね。この頃は、郵便にしろ、宅配にしろ、観光にしろ、買い物にしろ…何を行うのも当然徒歩であり、丸一日歩く人では大体40㎞位歩いたのだそうだ。(職によってはそれ以上歩む人もいるという)
さて、話は戻り現代となれば…車にバイク、電車にバス等の移動手段が豊富にある為、昔の人よりもより遠くに進むことが出来るようになった一方で、それに伴う足腰の筋肉の弱体化によって両脚で1日に進める距離は短くなっていると思われます。…ある意味これは人間が退化したとも言えるのではないでしょうか?
更には、仕事によっては丸一日部屋の中にこもりっぱなしという人もいるでしょうから、そうなるとほとんど動かない事も珍しくないのだ。
さて、厚生労働省でうたっている1日の健康歩数は大体8000歩。10分歩いての歩数が大体1000歩らしいですので、80分…1時間20分くらい歩くのが良い感じらしいです。
80分程度の歩きといっても、ぶっ続けで80分8000歩を歩く訳ではなく1日の合計歩数としてそのくらいになります。
現代人の一日の平均歩数がおよそ5000歩-6000歩との事なので、それに加えて20-30分位追加で歩くくらいが理想の健康歩数になると思われます。
徒歩には移動の意味しかないと思ったら間違いであり、『歩く』だけで脚の筋肉だけでなく腰回りや内臓周りも動き、当然、身体の軸も動くために実際は上半身の運動にもなるのである。そのため、たかが歩く事と侮る事なかれ、1日の歩く歩数が多ければ多いほどに身体に降りかかる様々な疾患リスクを抑える事が出来るのである。
1日の歩数 |
早歩き時間 |
予防が出来る事 |
2,000歩 |
0分 |
ねたきり |
4,000歩 |
5分 |
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5,000歩 |
7.5分 |
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7,000歩 |
15分 |
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8,000歩 |
20分 |
糖尿病、脂質異常症 |
9,000歩 |
25分 |
高血圧、高血糖 |
(参考:中之条研究 青栁 幸利様『1日辺りの「歩数」「中強度活動(速歩き)時間」と「予防(改善)できる病気・病態」』)より
先の通り、1日での理想歩数である8000歩以上をキープして生活した場合、常に足腰が動き鍛えられる為に生活習慣病や骨の弱体化を予防してくれるのである。
何度も言うのであるが、歩くのは下半身の運動のように思えて、実際は体軸も動き上半身の筋肉も動かす全身運動なのである。
しかし、その為に今まで動かなかった人が突然8000歩を目指して動き出すと…かなり身体に”来る”のである。
先に「一人当たり平均歩数は5000-6000歩なので~」と言いましたが、もちろんそれよりも1日辺り動かない人もいます。むしろ、今では動かない人の方が多いのでは?とも思えます。
そういった人々が急に8000歩と言う数字を目指しても疲れてしまって続けられなくなってしまうので本末転倒です。
なので、急にそこを目指すのではなく少しずつ毎日歩く事を意識づけ、最終的に8000歩と言う数字を目指すようにしましょう。
ちなみに…最初にお話した江戸時代の人は1日40㎞近く歩くお話。歩幅をおおよそ70㎝にした場合、1㎞に必要な歩数は約1429歩になるので、40㎞だと57,160歩になるという。
慣れてくると1日でここまで歩けるのか…と色々と改めて感心してしまう。