秋の味覚…鮭の持つ抗酸化物質「アスタキサンチン」とは?

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日本は魚食文化の国であり昔から様々な魚を食料として食べてきました。

中でも、昔よりご飯に合う魚という事で、日本人にとって食材として馴染み深い魚なのが鮭。ちょうど今頃取れる秋鮭が、ちょっと脂身は落ちるものの「白子」「筋子」を持っていて旬の時期になりますね。

 

鮭は他の魚と比べて脂が多くある為に、魚由来の脂肪酸であるΩ-3脂肪酸…DHA・DHEが多く含まれている事はよく知られているかと思いますが、その他にもビタミン類をはじめとする多くの栄養素を保有しています。

その中の栄養素でも、今回は鮭が持つ固有栄養素である「アスタキサンチンについて見ていきましょう。

 

さて、ここで一つの問題。【鮭は赤身魚でしょうか?白身魚でしょうか?】

パッと見ると、鮭の身は赤い為に赤身魚に分類される…と、思われがちですが実は「白身魚」に分けられるそうです。

ではなぜ、その身が赤いのか?と言うと、この赤身の部分は鮭の餌となるプランクトンが保有している天然色素が反映されている物で、その天然色素こそが「アスタキサンチン」になるのです。

 

アスタキサンチン「βカロテン」リコピンと同様に、カロテノイドの一種であり鮭の他では「鯛」や「甲殻類」。一般食材では無いのですが 「フラミンゴ」にも含まれており、どれも体内で蓄積して赤い色素として身に沈着します。

しかしながら、甲殻類はその殻の部分に成分を使い、 鯛は体表に使い、フラミンゴでは羽根の部分にアスタキサンチンを使用している為、身の部分に成分を保有する鮭と比べると非常に取りづらい所があります。

 

先の通りリコピンやβカロテンなどと一緒の種類の栄養素になるのですが、アスタキサンチン非常に高い抗酸化作用を保有しており、同じく強力な抗酸化作用を持っているとされるビタミンEの実に約1000倍の効果を持っているとされています。

ビタミンEだって抗酸化能力は高いのに、その1000倍って身体に大丈夫なの?

と、逆に不安になってしまいそうな数値ですが、アスタキサンチンには人体に蓄積できる最大量が決まっており、時間によって消失することも分かっている為、通常の食品に含まれている量であれば問題は無く、過剰摂取においても「ビタミンA」や「ビタミンD」等のような障害も現在はみられて無いとのことです。

 

老化や動脈硬化などを抑制してくれる抗酸化作用の他にも、目の疲労回復や肌の保水維持の補助効果、筋肉疲労の回復などが報告されております。

 

アスタキサンチン脂溶性の成分との事で、油分と一緒に取る事で効率よく身体に取り入れられますので、バターなんかと組み合わせて焼いたりするのがおすすめですね。

鮭のバター焼きとか、キノコと鮭のバター醤油炒めとか、美味しいしオススメ。

…と、書いていたらバター醤油炒めが食べたくなってきました。今日の皆さんのご飯はなんですかぁ?