今だけの旬の味 ~春キャベツ~

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ちょっと前の話、とある広告チラシを見た際に何やら美味しそうなものが乗っていたのでウキウキしながら買いに行ったら、うちの地域にあるお店だけ取扱店舗外だったみたいでがっかりな思いをしました…なんで広告に載せたんだよ…

さて、その出かけた際に視界に入った、キャベツのハンバーガー。4月は卯月ハンバーガーの季節…じゃなく、キャベツの旬ですねハイ。

 

以前にタマネギのお話で『新タマネギ』と『普通のタマネギ』と二つのタマネギのお話をしましたが、キャベツもまた同じで、『春キャベツ』と『キャベツ』の二種類があります。

この二つのキャベツは何ら違いがあるんですかねぇ??

基本的にキャベツは『春物』と『夏秋』、『冬物』の三種類があり、よく知るギッチリ丸くなっているキャベツが『夏秋』『冬』のキャベツになり、対して『春』のキャベツは葉のまとまりが緩くなってふんわりとしているのが見た目の特徴。その見た目通り、他の時期のキャベツと比較しても葉は柔らかいのである。

また、新タマネギと一緒で野菜の水分量が多い為に瑞々しさがあり、他の季節の物と比べると甘みがあるのである。

春キャベツは、その通り水分が多い事と、野菜独自の甘さがある事から調理して食べるよりも、そのままサラダのような生食の方が春キャベツのおいしさと栄養素を失わずに食べることが出来ます。

特に、春キャベツに代表されるビタミンCやビタミンUは、熱に弱い特徴を持っている為に加熱調理によって失われてしまうのでそのまま生で食べることで、美味しく、最も栄養がある状態で食べられるのです。

 

ビタミンCはご存知、レモンなどにも含まれる抗酸化物質で免疫力を高め、ストレスの軽減効果を持っています。
その他にも、身体が吸収しにくい鉄分を吸収しやすいように手助けしてくれる効果もあり、特に牛肉や鶏肉などの肉類と一緒に食べると効率よく鉄分を身体に取れるのです。肉料理の添え物としていかがです?

ちなみに、ビタミンCがあるのに酸っぱくないのは何故?というと、レモンやミカンなどの柑橘類が酸っぱいのはビタミンCの効果ではなくクエン酸の効果になる為で、ビタミンC自体は無味なのである。

 

ビタミンUは、その名前を聞きなれない人の方が大半かと思われますが、『キャベジン』という名前だと聞いた事があると言う人もいるのでは?

胃腸剤として市販されているお薬である『キャベジン』。それの主成分と一緒になるのが、このビタミンUなのである。

薬のキャベジンが胃の不調に効果があるように、ビタミンUには胃の粘膜を保護し、再生させる能力があり、胃荒れや胃もたれを改善し、胃酸過多による胃への負担を軽減してくれます。

また、ビタミンUは胃腸の働きや機能を整えてくれるために、食べ物から引き起るアレルギーを抑えてくれる効果があり、アレルギーの原因となる物質『ヒスタミン』の働きを弱める機能も持っています。

杉花粉は収まりつつあると思いますが、花粉症はまだまだ続きますので、その症状を抑えられる…もしくは緩和できるのであれば、ビタミンUは是非ともほしい所。

 

キャベツ自体は1年食べられるのですが、春に取れるキャベツは今だけの特別な物です。せっかくの旬ですので、みなさんも今日は春キャベツなんかいかがです?

【4月1日】肉体・精神疲労によく効く「猫吸い」「犬吸い」

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海外では9月を新年度としている国が多いのですが、日本では今の時期4月を新年度として区切っております。
新たな始まりと共に、正直、精神的・肉体的にも割と疲れるのが今の時期。新たな生活には夢や希望もありますが、その分苦労もあります。

そして、この時期に溜まった疲労、ストレスがやがて5月頃になると鬱として現れる事も…五月病の正体ですね。
そのせいで、気分が沈み何事にもやる気が起こらなくなってしまう人も実に多い。

 

こういった気分の消沈やストレス、疲労などに近年効果があると言われ、研究されているのが『猫吸い』・『犬吸い』と言われる物。ペットで犬か猫を飼っている人ならば聞いた事があるかも。

使用法は至極簡単。猫や犬の身体に顔を当てて、ぐりぐりしながら呼吸をする…ただそれだけで、緊張緩和、リラックス効果、血圧の低下、自律神経を整えるなどの作用があります。

基本的には顔を当てる部位はお腹でも背中でも尻尾でも頭でもどこでも良く、身体のふかふかの部分に顔を深く当てて一度深呼吸をする事で効果を発揮します。

 

この効果の事を『モフリラックス効果』と呼び、最近まで研究こそされなかった物のその効果は昔から知られていました。

日本の歴史では、豊臣秀吉や島津義弘、伊達政宗等が猫を愛し太田資正や酒井忠以、そしてご存知、西郷隆盛が犬を愛していました。
これ等の偉人が混乱の世で活躍できたのも、やはり緊張時でも柔軟な発想や思考を巡らせられる犬や猫の『モフリラックス効果』があったからでしょう。

また長期間、限られた空間で生活をする船の中でも同様の理由から猫を乗せている船が昔から多くありました。
長期間の狭い環境下での集団生活は、どうしてもストレスがたまる物です…その溜まったストレスを効率よく解消するために猫を乗せているとかなんとか。

まだ完全解明はできていない物の、この『モフリラックス効果』はペットの身体から発せられる『フンワリホルモン』と呼ばれる物質が脳の交感神経を急激に刺激し、身体を休息状態へと移行させるからという見方がされております。

一方で、このフンワリホルモンには高い依存性があると言う研究もあり、過度に吸い過ぎることでモフモフを見るだけで摂取したくなる、離したくなくなる可能性があり、そうした場合にはペットに嫌われる・距離を置かれると言う危険性がある為、注意を促す論文もあるとか無いとか。

 

脅威の癒し効果である『モフリラックス効果』にて、疲弊する心身を改善しましょう。

 

…とまぁ、エイプリルフールなんですけどね。

『モフリラックス効果』や『フンワリホルモン』たるものは当然存在しないのですが、ペットによる癒し効果の研究は実際にされており、動物と触れ合っている際の人間の脳内では「オキシトシン」と呼ばれる「幸せホルモン」と呼ばれる一種のホルモンが分泌される為です。
そのホルモンには『幸福感』『ストレスの緩和』『恐怖心の軽減』等が実際にあるとされ、それを使った例として『動物セラピー』がある訳なのです。

ちなみにこちらのオキシトシンは実際に動物へ触れても効果が出るのですが、『ペット動画を見る』等の直接触れ合う以外でも効果があると言います。

ネタのフンワリホルモンよりも優秀である。

春においしい新タマネギ!

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私的な話になりますが、筆者はタマネギが好きである。

子供が嫌いな野菜としても時々名前が挙がるのを見ますが、筆者は子供の頃からそんな事は無かったくらいに好きである。

さて、3月に入るとそんなタマネギ好きには嬉しい『新玉ネギ』の季節になってきます。

普通のタマネギと比べると柔らかく、辛味も少なくてサラダなどにすると実においしいのである。(しかし、それでも数食べると胃が痛くなる…)

タマネギは春先である今時期と、秋~冬位に旬を迎える訳ですが…触った感じと言い、食べた感じと言い、普通のタマネギとは若干違う新タマネギですが、これって普通のタマネギとは違う種類なのですかね?

 

何となく違うように見えますが、実際はほとんど同じ物。

新タマネギには『白タマネギ』『黄タマネギ』と二つの種類があるのですが、内、黄色タマネギはその辺で通年見かけるタマネギと同じ種類の物になります。

普通、玉ねぎは採取されてから乾燥して出荷するのであるが、これを乾燥させずにそのままの形で出荷しているのが新タマネギなのである。

そしてその分、普通のタマネギよりも多く水分を含んでいる為に調理方法や保存方法、保存期間に関してはちょっとした違いがあったりします。

 

特に気を付けなければならないのは『保存』

普通のタマネギは乾燥している為に、冷暗所に置いてもしばらく大丈夫であるが、水分含んでいる新タマネギはそうもいかず、普通のタマネギ以上に湿度に弱い為に湿度管理が重要になってきます。
特に湿度が高く設定されている『野菜室』に入れるとすぐに痛んでしまう為に注意しなければならず、袋に入れっぱなしだったり、ラップでくるんで保存するのも湿度に晒してしまう原因となるので止めましょう。
もし保存するならば、新聞紙のような湿度を吸収しやすい紙に包んで、日影で風通しの良い場所に吊るして保管するようにしましょう。

しかし、どうやっても痛みは早い為に新タマネギはできれば長期間保管はせずに食べきってしまうのを心がけたい所。

 

食べる際にも新タマの『水分』が重要になってきます。

普通のタマネギと同じ感覚で料理すると、思った感じと異なる可能性があるので注意が必要で、具体的には、炒め物などに使うとメチョメチョになってしまう…料理し始めの頃に経験したことがある人も多いのでは?

逆にサラダだと良い感じに仕上がってくれるので、新タマネギは生のまま食べる方が良い。新タマネギは、普通のタマネギよりも水分がある分、タマネギ独特の辛みが少なくなっており、非常に生食がしやすいのである。

 

栄養面でも、タマネギに含まれている血液サラサラ成分である『アリシン』は水に溶けやすい性質や熱に弱い性質を持っている為に、通常のタマネギの調理方法では水洗いしたり、炒めたり焼いたりが多い為に大事な成分を失いやすくなっている。

が、その通り生食の方が美味しい新タマネギでは失いやすいアリシンをより多くとることが出来るので、身体が元気になりやすいのである。

また、抗酸化作用を持つポリフェノールであるケルセチンや、腸内細菌を活発化させてくれるオリゴ糖なども含まれ、ご存知食物繊維も豊富である

その通りオススメはサラダであるが、スープにしても良いかもしれません。

 

ちなみに新タマネギ。乾燥させた物が普通のタマネギと言った通り、新タマの黄タマネギの方であれば、上手く乾燥させることで通常のタマネギのように保存させる事が出来ます。

が、こうなると普通のタマネギでしかないので…特に新タマネギを買ってきてまでやるメリットは無いけれども、もしも、多量に貰ってしまったのならこの方法が役立つかもしれません。

喉に絡む嫌な痰…改めてこれは何なのか?

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唐突ですが、生物が生きる上で呼吸を止めることはできない訳ですが、この空気中には目に見えない様々な物質が含まれています

微粒子、ウイルス、細菌、化学物質に粉塵等々…気が付かずにこれらが口や鼻から 呼吸器官へと入っているのであります。

しかし、人の身体もそう言った異物をそう易々と侵入させるような作りにはなっておらず、様々な防衛機能でそれらを排除するようになっています。

これ等の排除する仕組みでよく知っている所が『くしゃみ』『咳』、そして『痰』などになります。

今日はその中でも、特に喉に絡むと厄介極まりない『痰』のお話になります。

 

【痰とは何なのか?】

タバコなどを吸った時、風邪などを引いた時、乾燥した空気に触れた時などなど…喉に痰が絡む場面は様々。コレが会話している最中などに絡むと本当に厄介である。

この痰の正体は、先の通り異物から身体を守るための防衛機能の一つであり、「気管の粘液が、異物を絡めとった物」になります。

呼吸器は元々より、繊毛と粘液の二つの機能によって肺への細かな異物の侵入を妨げているのですが、このうちの異物を絡めとって出て来た粘液の事を「痰」と呼んでいるのです。

防御機能である為に、実は体調を悪くしていない普段であっても痰は生成されて出てきているのですが、大体の物は知らぬ間に消化器の方へと落ちて行っています。

この際に作られる痰は、よくイメージする黄色くて粘り気のある痰ではなく、透明で比較的サラサラとした液体なのですが、同じ痰なのにどうしてここまで違う物なのでしょうか?

 

【痰の種類】

重く咳き込んだ時に口からべっと出てくる痰。乾いた咳から出てくる時は透明なのですが、黄色っぽい時もあれば、酷くネバネバしている時もある。何故か?

気管の異物を排除して出される性質上、痰に色が付いたり粘り気が強くなったりする場合は、その絡めとった物質に原因がある事が多いのである。
・黄色:気道での感染症

・白っぽい:気管支炎、ウイルスの感染症

・黄緑色:緑膿菌感染蓄膿

・茶色、褐色:肺の病気

・赤:血痰

と、このようにウイルス感染や細菌感染による膿が痰に混ざって出てくると色や粘液性が増しやすいのである。しかし、中には後鼻漏などによって鼻水が喉に流れて痰に混ざり、色が付く事もある。(蓄膿症での黄緑色や、鼻血が混ざって赤くなる場合がよい例)

 

【痰を止めるには?】

病気の際には仕方がないと思える訳ですが、それ以外の時に突然喉に絡んだりすると厄介な痰。かくいう病気の時もあんまり喉に絡まれると非常に辛いのではありますが…

痰をいくら出してもキリが無い…と言う時には、素直に痰きりのお薬に頼るのも一手ですが、昔ながらの食事での改善法もあります。

その代表的な例が『大根』。風邪の時に良いと言う『蜂蜜大根』が良い例であり、蜂蜜による殺菌作用と、大根に含まれている消化酵素によって殺菌が加速され、更には抗炎症作用成分によって炎症が押さえられるので痰の出が押さえられると同時にイガイガや痛みも取れやすくなるというもの。

または『レンコン』や『パイナップル』なども良い。レンコンはそれに含まれている消炎作用によって喉の炎症が引き痰が押さえられる為に痰が引きやすくなり、パイナップルもまた痰の切れを良くしてくれるために喉には良いのである。

 

逆に辛い物なんかは喉を刺激するために痰の出が酷くなりやすくなる。身体を温めようと、唐辛子入りのピリ辛の物を食べたら喉が酷くなったなんて事にもなるのだ。
その為、常に刺激物を好んでいる人では、それを止めたら収まるなんて事もしばしば。特にタバコやお酒が好きな人で痰が絡む人は、大体この手で治ったりするのである。

 

喉に絡むと非常に厄介な痰ですが、発生理由は喉の異常による物が殆ど。
なのでほおって置かずにしっかりと原因を見つけて、ゆっくり治してあげてください。

爪から見える自分の健康状態

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最近、指の爪の端っこがピッと割れ出血を起こしてしまった筆者。

痛みはさほど出ないのですが、中途半端にピッと残った爪が気になって仕方がない

さて指の先についている爪。動物とかだと武器になったり、木を昇るのに使ったりと色々活躍するのですが、人間だとコレは一体どういう役割を持っているのでしょうか?

人間と同じく サルなどの霊長類が丸く平たい爪を持っているのですが、そのおかげでサルも人も物をつまむと言う動作が出来るようになっています。また、指で物を扱う上で指先を保護する役割も爪はもっていたりします。
そして、意外な所で爪は本人の健康状態を教えるバロメーターにもなるとの事。

 

爪の下には無数の毛細血管が走っており、健康な状態だと薄いピンク色をして表面も滑らかな感じなのですが、例えば身体が貧血気味であれば血流が減少するので爪の色は白っぽくなり、逆に赤みが強い場合には高血圧や血液中の赤血球が多くなる多血症の可能性があったりとこんな感じで見分けられるのだとか。

その為、体熱と爪の状態だけでもある程度の健康状態を見ることが出来ると言う。という訳で今回は、そんな爪で分かる健康状態のお話。

 

『爪色で見てみる健康』

:血行不良となり指先の血流が少なくなっている状態で起こりやすい。貧血や冷え性、または肝臓や腎臓が弱っている人に多い爪の色である。

:爪全体が赤い場合は血液が濃い状態。高血圧や多血症など赤血球が多い状態なので、血がドロドロになっている可能性も。

:酸素を多く含んだ血液が巡る爪の色は綺麗なピンク色ですが、酸素不足の血液だと濁った紫色になります。爪の色が紫っぽい時は、血液に上手く酸素が行き渡っていない状態で末梢循環障害の可能性も。

:原因が割と多い為にコレと断定するのが難しい。タバコを吸っている人だとヤニが付着しての場合もあるし、服薬している人では薬の可能性もある。最も注意しなければならない物だと、肌が黄色くなる黄疸と同じく肝臓や胆嚢の障害で黄色くなる事も。

:爪の外周から深い緑色になって行く。原因は緑膿菌と呼ばれる細菌が爪に感染する事で引き起り、他の爪の病気と共に感染する事がある。また付け爪等をしている人にも多い感染症でもある。

 

『爪の形で見る健康』

★縦線:爪の表面に縦筋のような物、これを爪甲縦条と言う。これが出てくるのは、簡単に言えば『年を取ったから』であり、誰でも出てくる物で特別心配は無いそうです。

★横線:普通、爪の筋は横には出てきません。コレの原因は、爪の根元の方で何らかの障害があり、成長に異常があった場合になります。指一本であれば、まだ外部衝撃による物かもしれませんが、全部に出ている場合には何らかの疾患や異常への注意が必要。

★白い点稀にぽつんと爪に白い点がある。これは爪が生える際に空気を含んでしまったためにその部分だけ白くなった物で、特別異常がある訳ではないので大丈夫である。

★二枚爪:割れた爪が二枚になっている状態。爪は元々三層になっており、それが乾燥状態になる事ではがれやすくなり二枚爪になる場合や、鉄分不足などの栄養不足から起る場合もある。

★表面が凸凹:爪の正面がデコボコになったり割れたりする場合は乾燥や水仕事による薬剤の影響が考えられ、その他だと細菌感染が考えられたりもする。また、深爪や爪母が傷つき治る過程で発生する事もある。

 

このような感じで、色や形からある程度の健康状態を見て取る事が出来るのである。
ココに書いた物はあくまでざくっと分かる程度の物であるが、専門の人が見ると更に色々と分かったりすると言うのだ。

筆者は爪が白いのと、縦筋が目立つ感じであり血行不良は当たっている…みなさんはどんな感じでしたでしょうか?

節分。疫鬼を払う豆の力と、疫鬼を寄らせぬ方法

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2月に入って最初の季節の行事と言えば節分の豆まき。鬼は外ってやつですね。

元々は『追儺』という行事名で年末に行われていた『年越しの儀式』であったのですが、それが時代と共に季節の移り変わりである2月の最初に行われるようになり、この時期に増えてくる様々な「病気」を『鬼(疫鬼)』として払う儀式となったのが今日の節分の豆まきなのである。

医療技術の発達していない昔は当然『細菌』や『ウイルス』と言った知識も無いので、病気とは『鬼』が運んでくる物だと言う考えが一般的でした。

そして、それを払う事や近寄らせない事で病気を予防できると思われており、こういう儀式は大切にされて今に至ります

 

さて、実際に2月は暦上では春になったと言ってもまだまだ寒い日々が続き、冷たい空気から身体を冷やしやすい時期がもうちょっと続きます。

身体が冷えれば免疫力が下がる為に風邪やインフルエンザと言った感染症にもかかり易くなり、身体が弱い人だとおなかを壊しやすかったりする事も多々あるとか。

昔のように風邪やインフルによって死亡することなど滅多になくなったとはいえ、それでもやはり病の季節に変わりなく、ちょっとした油断からそう言った鬼(病気)がやってきます。

 

この時期、病気をしない為に大事になってくるのが『免疫力』。そして、その免疫力を保つ基礎となるのは意外な事に『腸内環境』

腸が元気であれば身体も元気になれるのである。

一見すると腸(消化器官)と免疫は何ら関係のないもののように見えるのでありますが、身体の免疫細胞の7割は腸内に存在していると言われ、腸内環境の調子によって体調が左右される事もあるのだ。

その為にお腹を冷やしやすい時期である今頃は、直接的な寒さ、寒い事による運動不足などによって身体の血行が悪くなり、細かな血管が多くある内臓…主に腸内の働きも弱くなるので身体の免疫力も落ちやすくなるのである。
腸内の働きが弱くなれば、必然とそこにいる免疫細胞も働きが弱くなる為に全身の免疫力も落ちる…と言った感じなのである。

また、子供の頃にお腹を冷やして腹痛・下痢となった覚えのある人も多いと思うのですが、こっちも腸内の働きが弱まる為に水分吸収機能が落ちるなどして腹痛・下痢が起こるのである。(諸説あります)

なので、冬場の健康で第一に気を付けたいことが『お腹の調子を整える事』

適度な運動などで、身体の血液が滞るのを予防するのはモチロン、腸内環境を整えてくれる食べ物ももちろん効果があります。

 

食べ物で言えば、この時期の豆まきに使用される『大豆』食物繊維が豊富で、高たんぱく・低カロリーと、カロリー制限がある際には食肉の代わりに使用されるくらい優秀な食べ物。

煮物などの和食として調理すれば、根菜類やこんにゃく、海藻類なども使う事から更に多くの食物繊維を取れるので腸内環境を整える手助けになるかと。

また、大豆を発酵させて作る『味噌』『納豆』ともなれば、食物繊維による整腸効果の他にも血行を良くさせる成分を含んでいたり、代謝を上げる作用がある為に更に身体を温めてくれる効果を期待できます。

 

逆に同じ加工品でも、水分を多く含んでいる『豆腐』は、漢方からみると【身体を冷やしてしまう食べ物】になると言う事で、食べ過ぎるとおなかを逆に冷やしてしまうかも。

とはいえ、この時期の豆腐調理と言えば恐らく鍋物に入れるか、みそ汁などに入れて等の温めて食べたり、他の物と一緒に食べたりが多くなると思われるのでそこまで気にする事ではないのですが…

 

寒さまだ続く2月ですが、お腹を温かくして鬼(病気)に負けぬよう過ごしていきましょう。

パリっと痛い『ひび』『あかぎれ』のお話

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暑い時期は湿度が増し、寒い時期には乾燥する。熱い夏場は空気中の水分保有量が多くなるから湿度が上昇し、逆に寒い冬は空気中の水分保有量が少なくなる為に乾燥する…と言うのは学生時代に習ったかと思われます。

冬のこの時期に空気が乾燥する事で、干物のような乾物も自宅で作りやすくなるのですが、この乾燥のせいで人間様の肌まで乾燥しやすくなるのは少々辛い所である。

この時期の肌荒れや乾燥による痒み…そして何より手足に出来る「ひび」あかぎれのなんと酷い事か

 

俳句だと冬の季語として使われている、まさに冬を代表する物「ひび (胼)」あかぎれ(皸)」

手足などの末端部が寒さによって血行が悪くなったことによって、新陳代謝機能が低下して皮膚を守るための保湿成分が作られにくくなります。
そして、空気中の乾燥によって皮脂や保湿成分が失われて肌の乾燥状態が進むことにより皮膚の表面に亀裂が入る…と言った感じで、これらが発生するのである。

皮膚には最上層の表皮層と、その下の毛細血管や神経が細かく走る真皮層。そして、最も深い位置に当たり脂肪層なども存在している皮下組織の三層に分かれているのであるが、「ひびわれ」による傷は表皮どころかその下の真皮層にまで至り、場合によっては更に下の皮下組織にまで深く入り込む事もある。

その為にあのイヤらしい鋭い痛みが発生するのだ 。

 

ちなみに「ひび」と「あかぎれ」の違いは…と言うと、乾燥してピッと裂けた状態が「ひび」であり、それがさらに悪化してより深く裂けてしまって出血や痛みが強くなり、幹部が赤く腫れてしまった状態を「あかぎれというのである。

出来る場所も乾燥と言う厄介な状況が傷の治りを遅くする事に加えて、関節部など場所によっては更に傷の治りが遅くなるので非常に厄介な存在である。

 

血行不良や空気中の乾燥などからも引き起るのであるが、その他にも『お湯』『水』を多く使うような仕事をしている人にも多く見られ、この場合もやはり皮膚を保護するための皮脂成分が流れてしまい、保護する物が無くなって乾燥が進行すると言ったものである。
同じように最近は当たり前になっている手洗い、マスク、手指消毒の三点。このうちの手指消毒で使用するアルコールが手の水分を奪う事で手荒れに繋がる事もあると言う。
手指消毒も感染症対策として必要不可欠である為、なんとも悩ましい。

 

一度ピッと裂けてしまった傷を治すのは非常に容易な事では無く、その通り関節部分など常に動く部分にできやすい事も傷の治りづらさに直結してくる。

その為、なる前に予防策を張り巡らせることが大切になり、「手荒れ」の状態を回避する為の保湿・保護クリームの使用はもちろんの事、家の中でも乾燥を避けるようにして湿度に注意を払って生活をしましょう。

 

と、この辺りは大体の人がやっているかと思いますが…そもそも、ひびやあかぎれは『手足の冷え』や『新陳代謝の低下』が根本的な問題であるので、上記の予防も大切なのですが、まずは身体を温めて水分をしっかりと取り、手足の先まで十分に温めることが大切になります。

空気中の乾燥やお湯や流水も原因ではありますが、身体の中から改良…つまり体質改善する事も必要なのである。

特に、冬場は寒いのであんまり感じないのですが、その通り空気が乾燥している為に身体の中の水分を消費しやすくなっています。夏場みたいな暑さもない為に急激な喉の渇きも出ず、気が付くと水分不足になって血行が悪くなると言う感じに。そして、この血行不良が手荒れの一因となるのである。

出来てから痛いひびやあかぎれの予防として、クリーム類を使うだけではなく身体をしっかりと温めて水分も取って、体質改善も一緒にやって予防をしましょう!