ストレスにいい物質『GABA』!だけど、摂り方には「コツ」があった!

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さぁ、始まったばかりだと思っていた夏も…盆を過ぎればあとは段々と涼しくなっていくだけになり、夏も終わりが近づいてまいりました。

…とはいえ、まだまだ暑さは続く為に9月や10月でも普通に暑い日が多いんですけどね。

しかしながら若干でも気候の変化はある物だったり、日中は良くても夜などは肌寒かったりする事も多くなるので風邪などを引きやすくなるのも確かであります。

 

『季節の変わり目には気を付けましょう』と、度々お話はさせていただくのですが…人は7度以上の急激な気温差に晒されると体調を崩しやすくなり、身体のだるさや疲労感、場合によってはアレルギーが引き起る事もあります。

原因は気温の変化に合わせて働く「自律神経」の機能が、移り変わりの激しい気温変化よって疲れてしまい機能が低下してしまうからになります。

その為に、肉体的な疲労の他にも精神面でも気分が落ち込みやすくなったり鬱気分になったりする場合もあるのだ。…たかが気温の変化とは言えないのである。

 

そんなこの時期に、乱れ、疲弊しがちな自律神経を整える為に良い栄養素として名前が出てくるものがGABA正式名称を「γ-アミノ酪酸と呼ぶもので、 チョコレート等にも入っている商品がある事から知っている人も多いと思われます。

ここ数年のうちに色々と商品が出回るようになりましたが、GABA自体は新しく発見された成分ではなく、1950年頃には発見されて知られていた成分になります。

 

代表的な成分効果としては、その通り自律神経に作用する事で身体をリラックスさせたりストレス軽減をしてくれる効果がある為、様々な商品に取り入れられるようになりました。

自律神経には「興奮」を司る交感神経と、「鎮静」を司る副交感神経の二種類が存在しており、人が昼間明るい時間活発に動き働いている時には交感神経が強く働き、夜に寝る時間になると働きだすのが副交感神経になります。

GABAには、その交感神経の働きを弱めて副交感神経の働きを強まらせる作用がある為にリラックスや抗ストレス作用があるとされている…のですが、本来GABAこと『γアミノ酪酸』は脊椎動物の脳内に存在し、神経伝達物質の一種として働きかける成分であり、それを経口摂取で取った場合にはどのくらい効果があるのか?と言うと、割と微妙な感じであると言います。

と、言うのも人間の脳血管には特定の成分だけを脳に入る事を許可する脳関門と呼ばれる構造があり、これがある為にGABAを直接摂取しても 脳に行かない可能性があるのです。
となると、GABA含むものを摂っても意味ないじゃん…となるのですが、摂取して取れないならばGABAを作る為に必要な物を摂取すればよい話。

 

そのGABAの材料となる栄養素の名前はグルタミン酸。正確に言えば「L-グルタミン酸」になるのですが…どっかで聞いた事がある人も多いかと思います。

それもその筈グルタミン酸」の別名は「うまみ成分」。和食の要となる「昆布」や「かつおぶし」等から抽出される成分となり、調味料何かにも使用されています。

海産物の他にもトマトだったり緑茶にも含まれる成分でして、気が付くと割と色んな所で摂取している為に『身体には必要だが、そこまで意識して取らなくともちゃんと取れてる栄養素』と言う事で『非必須アミノ酸』として扱われている。

…まぁ、食肉中心だったり食べたり食べなかったりの食生活では取れていない可能性の方が高いのですが…

 

ともあれ、うまみ成分がある物 ⇒ 美味しい物を食べて過ごせば、身体の中で「γアミノ酪酸GABA)」が作られてリラックス出来ると言う仕組み。疲れた日には美味しい物を食べてまったりしてください。

ちなみに「グルタミン酸」自体はγアミノ酪酸逆に「興奮性」の物質となるのですが…こちらも経口摂取では脳血管から脳内へ入ることが出来ない事が証明されている。